2015年01月18日

「どらくま」 第弐話(前編) 感想

マッグガーデンの公式サイトで「どらくま」第1話、第2話が無料で読めます!

この記事を偶然読んでいる方は、ぜひ本編を読んでからどうぞ。
何なら、この記事を読まなくていいので本編は読んでください。

第1話感想はこちら

「こんな立派な『城』俺はそうそう見かけないけどね……」

2回連続で引用セリフが源四郎になってしまって、九喪が一番好きなので何故か悔しいです。
シーンでいえば九喪と紅葉の所が一番良かったんですが…!

○申酉戌-サーベラス-

今回のサブタイトルの凄さについてはこちらで詳しく言及しています
簡単にまとめると
・どらくまは「漢字+ギリシャ神話の言葉」で構成されたサブタイトルになりそう
・申=九喪、酉=源四郎、戌=大獄丸
・紅葉が桃太郎、栗の強飯がきびだんご
・鬼が百鬼死門(加えて、申酉戌の方角の逆側にある「鬼門」でもある)
・つまり、どらくまは江戸版「桃太郎」?
こんな感じです。かなり妄想で補っていますが。
第2話のサブタイトルだけでここまで想像が膨らんでしまう今作は戸土野作品最高のスタートダッシュを切っていると確信しています。


○死闘、VS百鬼軍

1話のラストで九喪と大獄丸が格好良く決めてくれたので、早々と百鬼死門の死体が転がるものだと予想していたのですが、思い切り外しました。
普通に大ボス格なんですね。性格の悪いイケメンでちゃんと強い、というのは予想できたことなんですがあまりにストレートすぎて逆に弱いと思っていました。ごめんね死門……

一方で、百鬼の率いる兵は金に目がくらんで城に突撃する奴がいて一枚岩ではないよう。
それを止めようとしない死門も首領としてあまり良い行動ではないと思ったのですが、死門の目的は「姫」の首であり、考えてみれば傭兵の集まりのようなので統率は取れないか、と納得するのでした。
でもこれは「姫」を前にして結束した鳳じいさんズとの対比になっていて、やっぱり死門の死相は消えないのでした。


○本当の名、本当の想い

前回は「いさな姫(仮)」と表記するしかなかった暫定ヒロインが紅葉(くれは)という名だと判明。
加えて、気になっていた「九喪がいた尼寺」「栗の強飯」の要素も2話で回収が完了しました。
こうも簡単に回収されると、今回こそはあまり長くならない連載(の予定)なのではと思ってしまいます。
(それならそれでイノセントブレードの続きやイレブンソウルⅡが読める確率が上がるので悪いことばかりではないのですが)

姫の代わりを務めようと己を殺していた少女の本音は、母親に会いたいという単純な、しかし真っ直ぐな想いであったと。
それを引き出し、戦う決意を新たにする九喪の一連のシーン、とても良いです。
まだ2話ですが若干ウルっときてしまいました。
そんな格好良い九喪ですが、今月も死にかけていたので毎月のノルマなんじゃないかと思い始めています。


○読めない男・真田源四郎

軍師としてかなり優秀でありながら、一方で真田家とは確執があり、今回の作戦の肝となる部分を「本当なら俺が引き受けるはずだった」=死ぬ覚悟もしている、と普段は軽い人間を演じている源四郎が一番色々と抱えていそうです。
紅葉に気持ちをぶつけて心を開くことができた九喪はもちろん、表面的に死にたがっている大獄丸よりも深刻に見えるので、彼の背景が描かれるのが楽しみでもあり恐ろしくもあります。
本物の源四郎と入れ替って大阪で死ねなかった真田幸村だったりしないだろうか。


大獄丸はもうちょっと頑張れ(雑)




その辺のザコかと思ったらボス格だった戸土野キャラクターといえば「悪魔狩り」のバルログだと思うのですがどうでしょう。
気になる方は「悪魔狩り」を読みましょう!

このエントリーをはてなブックマークに追加
comic_review_10 at 09:51|PermalinkComments(0)どらくま | 漫画感想

2015年01月13日

「どらくま」が江戸版「桃太郎」だと提唱してみる







 マッグガーデンの公式サイトで2話まで無料で読めるので、読んだ後にこの記事を読むことを推奨します

戸土野正内郎先生の新作「どらくま」が面白いです。
この記事を書いている時点で3話が載っているコミックガーデンが発売していますが、2話の感想を書いていないので読めません。頑張ります。

そんなこんなで2話の感想を書くにあたり、サブタイトルの意味を考えてみようとしました。
2話のサブタイトルは「申酉戌(サーベラス)」
サーベラスというと、PS2の某ロボットゲームの主人公機で、PS3の新作で再登場した時は思い入れが強くて一番使い込んだ思い出があります……が、当然それとは別物です。
しかし、元ネタは一緒のようです。ギリシャ神話のケルベロスを英語読みするとサーベラスとのこと。
ここで1話のサブタイトル「アケロン」を思い出します。
なるほど。
今回の「どらくま」は漢字+ギリシャ神話のワードがサブタイトルに使われるのかな、という予想ができます。

それだけだと2話の感想に盛り込んでしまえたのですが、もう1つの「申酉戌」を調べてしまうと、こうして単発で記事にせざるを得ないんです。

申・酉・戌はご存じの通り、十二支です。
鬼門(よくない方角)を表す「丑寅」のように、「申酉戌」も3匹がセットになることで方角を表しているようで、
(ウィキペディアで)少し調べたところ、ちょうど例に出した「丑寅」=鬼門の逆とする説があるようです。
ちなみに、今回の敵ボスの名前は「百」と言います。
あと、五行の「金」に成る方角だそうで、お金大好きな源四郎にピッタリですね。

で、ボーっとしながら「この組み合わせって桃太郎のお供だし、今回の主人公は3人だな」と思ったのです。
前者については調べたらその通りで、鬼門の逆なのでお供に選んだという説も見かけました。

そして後者です。これは本当に驚きました。
まず、申=サルは九喪で間違いありません。作中でも明言されています。
次いで犬=イヌは大獄丸でいいのではないかと。雇われ兵(≒犬)のようだし、獄の字に犬が入っています(どちらもやや苦しい)。
そうなると、残った酉=トリが源四郎になります
率直に疑問でした。源四郎が鳥か?と。しかし、諦めずに考えてみました。
何かヒントがあるとしたら、彼だけ「真田」という苗字を持っている点では? ⇒ となると家紋か!と思い、調べてみたら真田家の家紋に鳥がいました
ウィキペデディアのこの辺を見ると書いてあります)
一番有名な家紋ではないようなので、鳥が描かれている家紋もあるくらいのレベルですが、こうなると源四郎を鳥と考えていいんじゃないでしょうか。

そして、肝心の桃太郎は、いさな姫(仮)になるのでしょう。
きびだんごの代わりは栗の強飯でいいでしょう
2話で彼女の本当の名前は「紅葉(くれは)」だと判明します。
ここまで来ると、詰め込みすぎですよ戸土野先生!と叫びたくなるくらいですが、
「申酉戌」は秋を表す方角だそうです。秋の方角を表す3人が守ろうとしているのが紅葉
……いやいや、できすぎですよ!

ということで、
どらくま」は名前などの設定で「桃太郎」をベースにしているのかも、という与太話でした。
(じいさんしかいないけど)
百鬼を倒した後は、江戸中にいる鬼の名を持つ漢たちを退治する話になるのかもしれません。

余談ですが、気になっている「どらくま」というタイトル、
ギリシャの古い通貨に「ドラクマ」というものがあるらしいです。
ここでも徹底してギリシャ登場ですか。本当に凄いです、戸土野先生。
こうなると源四郎が真・主人公なのでしょうか。真田だけに(台無し)

天叢雲 (BLADE COMICS)
風庭ルスイ
マッグガーデン
2010-02-10


和風・戸土野作品の原点?

このエントリーをはてなブックマークに追加
comic_review_10 at 22:54|PermalinkComments(0)どらくま | 考察みたいなもの

2015年01月07日

「ヨアケモノ」にヒロインが存在した、という話



週刊少年ジャンプで連載されていた「ヨアケモノ」の与太話です。

コミックス2巻のオマケについて触れているので、購入予定の方はご注意ください。


第1話の完成度が高く、これは期待できるバトル漫画が始まったぞ!と思ったのも束の間、個性的すぎる沖田総司(沖田さん)が登場したのを引き金にあっという間に終わってしまいましたが、大好きな作品です。

そんな「ヨアケモノ」、短期打ち切りになってしまった理由の1つにヒロインがいないことが挙げられるのではないでしょうか。
特別、男臭い作画ではないにも関わらず女性のメインキャラクターがいないというのは致命的です。少年漫画なので、ヒロインがいてこそのヒーローという面もあるでしょう。

といいますか、ヒロインがいないどころか女性キャラクターがほとんどいませんでした
全16話を振り返ってみても、2話で沖田さんが助けた茶屋の娘、稔麿と一緒にいた遊女(故人)、土方さんのアネキ(名前だけ登場)、以蔵に斬られて死んだ人、池田屋にいた娘くらいしかいなかったんじゃないでしょうか。

008

個人的に一番可愛いのは池田屋の子です。胸がでかい。
しかし、モブキャラを含めてこれだけしかいない、というのは驚異的です。

が、よく読むと、新撰組に女性隊士が一人いるのでは!?という疑惑が浮上します。
お面を付けた隊士・山崎烝がその人です。

疑惑の発端は、主人公・刃朗の能力を見極めるために山崎が能力を使用し、素顔が少しだけ見えた以下のシーンです。

007

目の周りに羽があるように見えるから、梟の獣刃かな?という他に、まつ毛が長すぎないか?と思ったのです。
加えて、1巻のオマケにあった山崎のプロフィールで入浴中の姿が描かれているのですが、シルエットが細く曲線的で女性っぽいのです。説明文にも「風呂にも必ず一人で入る」とあり、怪しさ満点です。
しかし、疑惑は疑惑。1巻の時点では真実は見えてこないのでした。

 永遠の謎になると思われた山崎女性疑惑ですが、2巻で作者の芝田先生から解答が示されています。
カバー下の「オマケモノ」の最後に「2巻の本編のどこかに山崎の素顔が出ています!」とあるのです。
電子書籍版ではカバー下が収録されていないので、ファンの方で紙のコミックスを買っていない方は買いましょう。

2巻で山崎の面の下が描かれているコマで、1巻とは逆側の目が見られます。

009

どうやら、左目のすぐ下にホクロが2つあるようで、これは素顔を探す時に大きなヒントになりそうですね。
あと、ヒントがあるとしたら、山崎は「池田屋に潜入して調査をした結果、地下通路の階段を見つけた」ということでしょうか。
あえて正解は書きませんが、ヨアケモノのファンである皆さんには松永のように零点の答えを導いてしまうことはないでしょう。


2巻のオマケを見ると、芝田先生はかなり設定を練り込んでいるように思える一方で次の作品へ情熱が向いていることが伝わってくるので、「ヨアケモノ」については知ることができない設定だらけになりそうです。
そんな中で1つでも確信が持てることが増えたのは嬉しいことです。

というわけで、「ヨアケモノ」にはヒロイン候補が密かにいたんだよ!という話でした。


しかし、これだけの美人ヒロイン(しかも変化球)がいたのに、本編では明かされなかった裏設定になってしまったのは本当に勿体ないことです。
夜中に風呂へふらっと立ち寄った刃朗が山崎と出くわしてTo Loveるになる展開が序盤にあったなら、人気が出て今でもヨアケモノがジャンプ本誌で読めたのでしょうか。

己には難しいことはわからない……




新撰組成分が不足している人には「ちるらん」をオススメします。
斉藤一が好きです。

このエントリーをはてなブックマークに追加