2017年03月08日

「鬼滅の刃」 表紙の法則性を考えてみる



6巻以降の内容を少し含みます。ご注意ください

「鬼滅の刃」5巻が発売しました。
表紙を飾るのは、主人公・炭治郎の運命を大きく変えた鬼殺隊の剣士・冨岡義勇です。
これまでの4冊には必ず炭治郎がいたので、主人公を差し置いての単独表紙がかなり意外でした。
何でかというと、炭治郎も今までは4巻に負けないくらい活躍してるんですよね。
ヒノカミ神楽の呼吸によって「十二鬼月」の一角を担う鬼・累を追い詰めたくらいです。

一方、表紙を飾った義勇は「柱」と呼ばれる特別な剣士であることが判明し、
伊之助が手も足も出なかった巨躯の鬼と、炭治郎が覚醒しても倒せなかった累を瞬殺しました。
1話で出てきた義勇の再登場が最高の形であったのは言うまでもないんですが、
それでもやはり単独で表紙を飾るほどか!?炭治郎も頑張ったじゃないか!
もしくは同じ柱の胡蝶しのぶと2人の表紙でもよかったのでは?などと思いながら既刊の表紙も眺めていると、法則性に気付きました。




1巻は炭治郎と禰豆子です。



2巻は炭治郎と、ラスボスの鬼舞辻無惨です。



3巻は炭治郎と、同時期に鬼殺隊に新たに入隊した剣士・吾妻善逸です。



 4巻は炭治郎と、これまた同じく同期の鬼殺隊剣士・嘴平伊之助です。

 見てわかる通り「炭治郎ともう1名」の2人が表紙を飾っています。
が、もうちょっと深読みすると、「炭治郎ともう1人の関係性がわかる表紙」なのでは!?と思い至るようになりました。 
再度、表紙画像を貼っていきます。
(アマゾンリンクを何回も貼って申し訳ありません。当サイトはアフィリエイトを全くやっていませんので、ご了承ください。)






「鬼滅の刃」は、炭治郎の家族が鬼(鬼舞辻無惨)によって惨殺されるところから物語が始まります。その中で唯一生き残った妹の禰豆子は鬼と化してしまい、妹の手で炭治郎は命を落としかけますが、冨岡義勇との出会いによって兄妹の運命は死から救われることになります。
鬼殺隊の剣士になる決意をした炭治郎は、禰豆子を人間に戻す方法を探しながら鬼との戦いに身を投じていくことになり--
ということで、「禰豆子を守りながら戦う炭治郎の図」です。
が、1話の内容を踏まえると「鬼と化した禰豆子が人間(炭治郎)を襲う図」にも見えないでしょうか。

2巻以降も炭治郎の視点と、もう1人の視点の両方がわかる凄い表紙になっているので見ていきましょう。



2巻で炭治郎は早くも、自分の家族を殺した鬼舞辻無惨と直接対峙することになります。
鬼舞辻にとっては炭治郎は、ただの新人の鬼殺隊の剣士くらいのものかなと思いきや、どうやらそうではないようです。炭治郎の耳飾りを見て、命の危機を感じた過去を思い出したような描写があります。
また、6巻以降で判明しますが、鬼殺隊の中でも最強とされる「柱」の面々ですら鬼舞辻に遭遇した者はいないのです。
2巻は、炭治郎が鬼舞辻を絶対に斬るという意思と、
鬼舞辻の視点では、自分をかつて追い詰めた日輪の耳飾りの剣士が迫っていることが伝わる構図になっているのではないでしょうか。



3巻で炭治郎は共に入隊試験を突破した善逸と遭遇をし、共に鬼と戦うことになります。
善逸は戦いをとにかく避けようとしたり、初対面では炭治郎から軽蔑されたりもしますが、禰豆子(の入った箱)を命がけで守ったり、本当は強いことが炭治郎には伝わっていたり、と出会ったばかりでも信頼関係が生まれています。
3巻の表紙は炭治郎から善逸への信頼(振り返ると居てくれる)と、自分に自信が無い善逸にとっては「少し前を歩いている炭治郎」という関係性が伝わる構図なのかな、と思いました。



4巻では、3巻で鬼との戦いに乱入するように登場した伊之助が、炭治郎の性格のせいもあってか半ば強制的に仲間になります。しかし、善逸をボコボコにしたり、炭治郎とも戦ったりと、決して良い登場の仕方ではありませんでした。そんな伊之助なので、こんな表紙になっています(雑)。
炭治郎、善逸、伊之助は同期ですが、3巻の表紙とはまた違った同期の関係性がわかるのが4巻なのかなと思います。細かい所だと、伊之助は手を出している(襟を掴んでいる)のに、炭治郎は拳で威嚇するに留まっているわずかな違いがとても良いですね。
(恥ずかしい話ですが、まだこの作品にハマりきっていない頃に本誌で伊之助の初登場エピソードを読んでいた時は誰が敵なのか全然わかっていませんでした)

ということで、 「鬼滅の刃」の表紙は主人公・炭治郎と一緒に描かれた人物との、双方向の関係性がわかる絵になっている、と考えました。
なので、5巻の表紙を冨岡義勇が単独で飾ることにも意味があると考えます。



炭治郎が死力を尽くしてなお勝利することが叶わなかった十二鬼月・累を瞬殺した義勇は、炭治郎にとっては並び立つことすら許されないほど遠い人物だと考えられませんか?
同じように、義勇にとっても炭治郎はまだ「俺が来るまでよく堪えた」と評するくらいの強さしかないわけで、(禰豆子のこともあって気にかけてはいるけど)刀を手にした鬼殺隊の剣士としては、義勇から見た炭治郎の力量は眼中に入らない程度なのではないでしょうか。

炭治郎と義勇の関係を考えると、5巻もまた法則性によって描かれたすごい表紙なのでは、という気づきを共有したいための更新でした。
あと、この5巻によって2巻の表紙がまた1つ味わい深くなるんですよね。鬼舞辻がどれだけ炭治郎(=自分に近づいてきた人間)を恐れているのかという、ラスボスらしからぬ壊れた精神構造が見えた気がして、鬼舞辻という人物が気にならずにはいられなくなりました。


「BLEACH」の表紙が人物単独で描かれていたのがとても好きなので、6巻以降も法則性のある表紙が見たいんですが、6巻以降に全く全然違う意図の表紙が来たら笑ってやってください。

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comic_review_10 at 23:20|PermalinkComments(0)鬼滅の刃 | 考察みたいなもの

2017年02月27日

週刊少年ジャンプ13号感想(2017)

「ジャンプ展」めちゃめちゃ行きたいんですけど、「BLEACH展」を待っています。


○腹ペコのマリー

6連続新連載の4つ目です。「べるぜバブ」を連載していた田村隆平先生の2作目ですね。
ものすごく面白かった!というわけではないんですが、 ヒロインの可愛さで「僕たちは勉強ができない」を、これからどうなるんだ!?という1話の引きのワクワク感で「U19」を、コメディーとしての作劇で「ポロの留学記」を完全に上回っていて、4つ目にこれを持ってきた編集部がちょっと意地悪いんじゃないかと思うくらい完成度の高い第1話だったな、と。気になったのは主人公が、前作の主人公・男鹿と区別がつきにくいくらいでしょうか。

主人公が女性になってしまうという衝撃の引きで、それこそ2話以降どうなるか全くわからないので、4話くらいまで進んでみたら6つの新連載で一番失速するという可能性も無くはないのかもしれませんが、この1話から面白くなくなるのは想像ができないです。巻頭カラーのアオリによると「バトルラブコメ」ということだそうですが、バトル無くてもいいんじゃないかなと思うくらいヒロインが可愛かったです。ヒロインはマリーなのかもしれませんが。


○鬼滅の刃


しのぶさんの可愛さ上昇が止まらなんですけど、今週は胸も大きくなってませんか。
すごく良い人だというのがわかってしまって好感度の上昇も止まらないんですけど、先週「もしかして死んでしまうのでは」というよからぬ想像をしてしまったせいで、今週の優しさ描写も不吉でしかないのが辛いです。いや、勝手に辛くなっているだけなんですけど。

さて、日輪刀が戻ってきました。
鋼鐡塚さんが先週の炭治郎の想像より酷くてめちゃめちゃ笑いました。
今回は伊之助の描写に集中されていて、炭治郎の日輪刀がどう変わったのか/変わっていないのかはおあずけのようです。
その伊之助の刀を打ち直した鉄穴森さんも良い人なんですが、伊之助がアレなせいで彼もアレな人になってしまいました。
作品世界の刀鍛冶が面を付けているのは何かの設定があるかもしれないので気になります。再登場に期待が高まります。
善逸だけは刀が折れ無かったので禰豆子に一方的にアタックしていますが、しのぶさんに「一番応援された男」なのに同じ週に禰豆子にまで手を出すとは……そのまま蜘蛛になっていればよかったのにと思わざるを得ません。

今週はほのぼのだった炭治郎たちと対照的に、鬼舞辻無惨の怒りが凄まじい場面転換、この作品の緩急の付け方はジャンプで戦い抜くための抜群の個性だなと思わされます。
十二鬼月にも強さの位があり、「下弦」と呼ばれる壱から陸(1から6)は弱い部類に入るそうです。言われてみれば、序盤で出てきた元十二鬼月は「下陸」と眼に描いてありましたが考えもしませんでした……。読み込みが浅すぎて悔しいですね。

そして驚くべきは鬼舞辻が女性の姿に変身していたことです。
(余談ですが「鬼滅の刃」と「腹ペコのマリー」の性転換被り、「ブラックククローバー」と「U19」の赤い糸被り、「べるぜバブ」の田村先生が帰還した号に「左門くんはサモナー」でベルゼブブが出てくるなど謎の現象が多い号でしたね)
炭治郎に正体を知られたこと、「柱」が誰も鬼舞辻に接触したことがないこと、累が殺されたことを繋げると、鬼舞辻の激しい怒りも納得できるというものです。まるで良いことが無い。
気になるのは13話で初登場した時に連れていた人間の「妻」と「娘」の所在です。今思うとあれも彼女の夫(父)だった男性に擬態していただけ(殺して入れ替わっていただけ)だったのかもしれません。そう考えると殺されているよなあ……としか思えないわけですが、炭治郎に知られたことで新しい擬態をしないといけないことで妻と子を捨てる必要が生じたことへの怒りもあるのかな。青白くて弱いと言われて激高したこともありますし、ただの悪い奴ではないのは確定しているので細かな描写も見逃せません。

心を読む(2回心を読んだだけで怒りを表現する)演出もばっちり決まって最高の引きですね。
次号が待ちきれません。


○火ノ丸相撲

草介優勝で終わったのでカットだと思っていた個人戦3位決定戦と決勝戦が描かれました。
いや、けっきょくほぼカットでしたけど。加納君いい所ないな……。
試合が描かれなかったことで、逆に栄華大の四方田主将の恐ろしさが増した感じはあります。天王寺もある程度は認めているようですし。
四方田主将が言う「あの男」は部長なのか、もしくは桐仁なのか…。個人的には部長を推したいですが、部長はロシア人の留学生を倒す金星の役目があるので桐仁かなと。四方田主将が桐仁を栄華大にスカウトしたかったとかそういう因縁込みで。

さて、ついに団体決勝が始まりました。
ダチ高は桐仁が上手く隠れているように見えますが、栄華大は5人全員が描かれていて、狩谷がいないので2週前に私が考えたオーダーは外れたことになります。いや、というかそもそも先鋒戦から外れてますね(組み合わせは合ってたけど)。先鋒にチヒロで度肝を抜かれました。

先週の感想で「チヒロの親が離婚したという設定に関係のあるキャラクターかな?」(ドロドロするから無いか)と予想しましたが、普通に兄貴でした。そのまま兄弟だと逆に年齢が噛み合わなくない?と深読みしていましたが、よく考えたら高校相撲だから実の兄弟の方が自然な設定でした。先週の私、何を考えていたんだ。

栄華大の先鋒・兵藤はバカでした、というこれまた意外な設定…。ではあるんですが、彼が大相撲を選んで修練を積んできたエピソードなんかは確実に描かれるはずなので、ここでチヒロがどう負けるかは納得のいくものになりそうです(勝てると思っていない)。


○オレゴラッソ


最終回です。先週のたった1回で高校1年の初試合から海外のリーグ入りまでダイジェストで描かれて今週の最終回になったので、この作品のゴールはここだったのでしょう。
しかし、12回で終わったせいで番場の海外デビューを応援する名前ありのキャラクターが4人しかおらず、最終話で登場したサッカー少年が目立つという謎の最終回になってしまいました。
3話くらいまでは「現代サッカーを否定しながら、まず現代サッカーを描かない」というのが気になって、これは応援できないなあと思っていたのに、先週終わった「デモンズプラン」がどんどん酷くなっていって、この作品は印象に残らないで終ってしまったなという感じでした。
最終話の最終コマで唯一主人公の顔が映るという演出の狙いもわからなくはないんですけど、番場の微妙な顔を見ると別にこの演出しなくてもよかったんじゃないの?と思ってしまうのでした。

サッカー漫画ってスタメンだけでも11人のキャラを立てないといけないし、敵が出てくると11人ずつ増えるので作劇をするのがものすごく難しいテーマなんだなと改めて思わされたので、ジャンプでやっていくには何か別の切り取り方が必要なのかなと思いました。


【一行感想】
・ブラッククローバー:U19よりも先に赤い糸が出てしまった……
・ BORUTO:前回で映画パートは終わったと勝手に思っていたので脱力しました。次回に期待。
・僕たちは勉強ができない:第3のヒロイン登場。惚れるエピソードが良かったし、いい子なのでこの子とくっついてほしいです。


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comic_review_10 at 20:19|PermalinkComments(0)ジャンプ感想 

2017年02月20日

週刊少年ジャンプ12号感想(2017)

ジャンプ全く関係ないですけど、「パズル&ドラゴンズ」のマガジンコラボで「修羅の門」がラインナップされていることに驚いた月曜の深夜でした。
るろうに剣心コラボ復活もおめでとうございます(取ってつけたように)


○ポロの留学記

6連続新連載の3つ目です。ジャンルはコメディーでいいのかな。
魔界で最強の主人公が人間界に降り立つという展開はジャンプだと「ネウロ」「焼野原塵」などがありますが、主人公の目的が「どうせ自分が魔界の継承者になるのは避けられないのだから、人間界で1年間たくさん学んで帰ろう」という1話の着地点は既存の作品とも違うし、奇麗なオチだなと思いました。
あと、デフォルメ絵が多かったですが、見開きでは画力の高さが漏れ出てますね。ガチの強そうな悪魔なんかも見てみたいです。

不快になるキャラクターがおらず読みやすい1話だったんですが(1つ目と2つ目の新連載が個人的には苦手すぎるキャラクターが多いので比較したら3作品中1位)、あまり引っかかる部分がなくて1話ではコミックス買おう!というところまでは行きませんでした。


○火ノ丸相撲


決勝戦の相手・栄華大附属の顔見せ回です。
「ダチ高の上位互換」と言われた異能力士の集団だった鳥取白楼とは違い、栄華大は大型力士が揃っていました。
先週の感想で狩谷を入れたメンバーで組み合わせを予想してみましたが、こう描かれてしまうと彼は出なさそうですね。そうなると桐仁が大型力士と15秒以上戦えるのか不安になってきました。

秘密兵器である外国人力士は強国・ロシアの留学生のようです。それ以上の情報は無いので何とも言えませんが、副将である以上は国宝級の強さがあるのは間違いないので、やはり部長の金星に期待が高まります。
チヒロは両親が離婚している設定があるので、対戦相手の兵藤は再婚相手の関係者とかいう展開もあるのでしょうか。火ノ丸相撲でそんなドロドロした話は無いか。
そして草介は天王寺を倒したことで3メートルくらいに成長してしまいました。という冗談は無しにしても、「静謐の相」を完全に習得していて、格下の相手にすら取組開始の前から使っています。天王寺を倒して完全に覚醒してしまったようで、これはどう勝つのかがわからなくなってきました。

あと、巻末コメントでレイナが川田先生にイジられていたので笑いました。


○鬼滅の刃

パジャマ炭治郎が扉絵のセンターカラー。カラー多くて人気の高さがうかがえます。嬉しいです。あと、右下にチラッと映っている5巻表紙の義勇さんがめちゃくちゃ良いです。

修行編の後編です。前回「前編」という話数タイトルだったので、中編くらいはあるのかなと思っていましたが、さくさく進んでいきますね。
ジャンプ漫画の主人公の修行というとオッサンの師匠キャラが鍛えてくれるイメージがあるので、女性に囲まれて炭治郎が修行している画が楽しげでいいですね。3人娘がヒントをそれと無く出してくれて、でも炭治郎が自力で成長していく構図もいいです。
あと、心の中で鱗滝さんを思い出した時に包丁を持った鋼鐵塚さんが出てくるのは面白すぎました。

しのぶさん今週も美しいですが、ちょっと内面に踏み込み過ぎて恐ろしくなりました。容赦なく殺してくる作品だと勝手に思っているので、炭治郎を理解してくれた柱の誰か(義勇さん以外)が死ぬのは普通にありえる展開で、ここで蝶屋敷の面々がもれなく良い人で、しのぶさんまで優しいとなると今後が怖いです。蝶屋敷壊滅みたいな展開あるんじゃないでしょうか。カナヲが才能めちゃめちゃあるので後任もいますし。
蟲柱が継承される展開は見たくないなあ、と勝手に不安を感じた今週でした。


○歪のアマルガム

最終回その1。
六道は日常に回帰したけれど、妖細胞にまつわる事件は続いていくので戦いもまた続いていくのであった。という終わり方、先週のラストからは想像もできないハッピーエンドでした。
影舟の覚悟が肩透かしになってしまったのは残念でしたが(見せ場も無くなってしまった)、リフレインとなった彼の言葉をきっかけに六道が戻ってきたと思えばいいのかな。
それと、前回、六道が踏切を渡ったシーンでバッドエンドまっしぐらかと思ったので、「踏切を渡った後」の思い出が彼を救ってくれた今週の展開には膝を打ちました。

サラも死んでいるとは思えなかったですし、生還した六道が彌生と恋人同士にならないで歯がゆい関係が続くのも現実的じゃないので結ばれたのも良かったし、「まあそうなるよな」という所も押さえつつ綺麗にまとまったのはよかったです。
ついでに課長双子の兄まで出して、目の傷についてもそれとなく触れてきたのは上手すぎませんか。
しかし、すべてが終わったわけではなく、六道も力を振るい続けることができるというのは想定されていた真の最終回とは違う着地点な気がするので、本当の最終回も見たかった作品でした。
コミックスの描き下ろしを楽しみにしつつ、次回作もまた応援したいです。


○デモンズプラン

最終回その2。
ユースの宿敵・ロブリオンと戦いすぎて気付いたら最終回ですよ。ただ殴り合っていただけなので、もう1週短くしてカルロス視点で1話やってほしかったです。
1話がとても良くて、3話くらいまでは良かったんですけど、悪魔同士の戦い(物語の本筋)が始まったら全く面白くなくなったという謎の作品でした。ボロとカルロスの能力までは良かったですけど、ユースのそよ風とかロブリオンの超再生とか「デモンズプラン」という作品じゃなくても出来ることばっかりで悲しかったですね。
あと、絵の迫力も1話より衰えているのが辛かったです。

特にロブリオン戦は酷くて、終わってみると結局「何の過去も描かれずキャラクターに深みが無い腕が増えるだけのおじさん(ボスとして出てきたのに強いやつに既に負けてる)」だったという。何の欲望を司るかもわかんないままでしたし。
ユースとロブリオンに関しては、作者さんの頭の中にあった2人の設定とエピソードを「デモンズプラン」という作品にくっつけただけという感じがするので、本当に別の作品でやってほしかったです……。
あと、何かダサい感じにさせられて生殺しで放置されたロブリオンですが、収集慾の人がパトロンに殺されたのを考えると、あのタイミングでボロの元に来たパトロンに殺されてますよね。かわいそう……。

ボロが腕の増えるおじさんと戦っている間にカルロスは十愚魔の一席を奪っており、パトロンも実は十愚魔の一人だと明かされたり、情報屋の兄さんも十愚魔だったりと、108人も悪魔出さなくてよかったんじゃないかと思わされる怒涛の設定公開をして終ってしまいました。
「憤怒慾」という訳のわからなさも何かもう……この作品の個性ですよね。
「デモンズプラン優勝」とか「足を杭みてぇに打ち込んだのか」とか言葉のチョイスが変にツボに入ってしまう楽しさもありましたし、最後の一人を決めるまでの戦いが続けばユース(仲間)が死んだりする展開もあったりしたのかな、とか考えると楽しかったので好きな作品ではありました。

コミックスは4月と5月ということなので買います(散々書いておいて買うのかよ)。


【一言感想】
・U19:ヒロインの両親すらクズとして描かれていて、読む気が無くなりました。展開も遅い…。
・僕たちは勉強ができない:主人公のきょうだい(双子)が年齢の割にペラペラ喋るのがもの凄い違和感ありましたね。
・左門くん:アラワーでめっちゃ笑いました。が、ツッコミ禁止回で心の中でツッコミ入れるのはギャグ漫画的にはありなんだろうか。 
・ナンバーワン:クラスメイトがただの良い奴って展開が新連載と被ってしまった…。長谷川先生のことなのでイケメンだけど変態だと思って読んでいたので騙されました。方角が名前に入っているのでメインキャラですね。1巻買って読んだら雑誌で読んだ時よりもかなり面白くてアレ?となりました。
・オレゴラッソ:「バンバゴラッソだ~」って言うコマのヒロインかわいいですね。展開箇条書きの7年ワープは驚きました。途中から(デモンズプランのせいで)印象に残らない作品になってしまったのが悲しい…。

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