2017年01月28日

「冒険王ビィト」2巻 感想



「ゼノンウィンザードだっ!!!」

「冒険王ビィト」2巻です。めちゃくちゃ面白いですね。
12巻のあとずっと待っていた人たちの忍耐力に感服しつつ、1冊感想を書くまでは次を読まないようにして、ゆっくり楽しく読ませてもらっています。

まず、1巻の感想で触れた部分や、気になる点を羅列していたのがほぼ全部描かれていたことに驚きました。
(才牙の力をさらに引き出すビィト、ベルトーゼとの戦闘、エクセリオンブレードの使用など)
展開が早いのに面白いのは

2巻冒頭では「魔賓館」が登場しヴァンデル側の設定が語られ、敵の魅力がかなり上がりました。
人間がバスターになってヴァンデルを倒すように、ヴァンデルも人間を倒した功績が評価されるシステムがある、というのは面白いですね。そして明らかにただ者ではないシャギー館長も気になります。(キルバーン的な雰囲気がある。)
あと何故かベルトーゼがキメ顔をしたり「ニヤリ」という効果音が付く度に笑ってしまいます。戦闘時に全裸になるのとかもツボに入ってしまって、最高位の七ツ星魔人に全然見えないのが辛い……。

魔人と言えばもう1体、六ツ星魔人のグリニデも登場しました。
ビィトが少年だった時のベルトーゼよりも星が多いので、かなりの強敵になるのは間違いないようです。
(うすぼんやりですが、こいつを倒したところまでは読んだはず。)
「深緑の智将」という二つ名を自分で付けたのがバレバレの初登場から、部下・ダンゴールとの主従関係、ベルトーゼとの舌戦などでキャラが立ちまくりで、一発で好きになりました。卑怯な戦法を好むのが、自分の暴力的な本性を隠すため、というのもいいですね。
「殺しておくかな…この場で」のコマは間違いなく強者の威圧感が出まくりで、本領発揮が楽しみです。
 
ビィトは大型のザコモンスターを相手にバーニングランスの力を少し引き出したり、
グニリデを出し抜いたり、ベルトーゼを相手に善戦し、ゼノンの才牙「エクセリオンブレード」を使った必殺・ゼノンウィンザードまで披露してくれましたが、3巻ではベルトーゼの本気に心を折られる展開になりそうです。

短い描写ですが、バスター仲間(ライバル?)のスレッドも登場しました。
だいぶ先の話ですが、10巻の表紙にスレッドがいますね。
彼は槍使いのようです。ポアラが銃を使うフラグが立ったのと合せて考えると、そのうちビィトの持つ5つの才牙が分裂して、メインパーティーが1つずつ持って「ゼノン戦士団」を彷彿とさせる集団になっていくのでしょうか。
ポアラのリアクション芸はとても好きです(口を大きく開くのが可愛い)が、彼女が戦闘で活躍するのも見たいです。 

このエントリーをはてなブックマークに追加
comic_review_10 at 22:23|PermalinkComments(0)漫画感想 | 冒険王ビィト

2017年01月24日

「冒険王ビィト」1巻 感想



「大丈夫!みんなが寝てる間にちょっとだけいい明日にしておくよ!」

作画の稲田先生が長期休養から復帰し、2016年に再始動した「冒険王ビィト」を今さら集め始めました。
10年くらい前に当時の最新刊まで読んで絶対に集めようと思っていたものの、いつの間にか休載してしまって新品で買うタイミングを逃してしまっていたので、こうして機会が巡ってきて嬉しい限りです。
1巻が出たのが2002年ということですが、最近読んだ1巻の中でもかなり面白くて買ってよかったと思っています。
間違いなく王道の少年漫画なんですけど、「ダイの大冒険」を描いていたタッグなのでもの凄く高いレベルで安定していて、読みやすさが尋常ではないです。

人間を苦しめる「魔人(ヴァンデル)」と呼ばれる悪の存在が現れた「暗黒の世紀」に立ち向かう戦士 「バスター」の冒険を描いた作品です。
ビィトという少年が主人公ですが、彼がバスターに憧れるただの少年だった1話から、成長した姿を見せてくれる2話と3話が1巻には収録されています。

1話はビィト少年の視点でバスターと魔人の戦いが描かれるだけでなく、ゼノン戦士団という最強のバスター達から見たビィトの資質の高さ、ゼノンの決断と仲間が同調する理由がさらっと描かれているのが好きです。
(ゼノン戦士団については今後掘り下げられる可能性が大いにある、という前提が頭にあってこそかもしれませんが)
大ボスになるであろうベルトーゼにゼノン達が勝てそうだったのもバランスが良くて好きな要素です。
あと、5種類もの「才牙」(必殺武器のようなもの)が登場したものの、外見だけが描かれた後は「ビィト少年からレベルが違い過ぎて神々の争いに見えた」的なナレーションで戦闘描写をすっ飛ばして「極めた才牙ならここまで出来る」というのが伏せられているのが上手いですね。(ちょっと卑怯ではありますが)
2話と3話でビィトが才牙を使って敵のボスを倒しますが、どの程度使えているのかが読者にはわからないので、私の中でのゼノン戦士団の株はビィトのおかげで上がり続けるのでした。

2話と3話は「暗黒の世紀を終わらせる男」として魔人討伐の旅に出るビィトの本当の顔見せエピソードが描かれます。ゼノンたちの魂を受け継いで5種の才牙を手に入れたビィトが弱いわけがないので、やられ役として出てきた魔人ムガインは可哀想でした。が、2つの「才牙」を使わせたのは何らかの情報として魔人側に伝わるかもしれないので、よくやってくれたのかもしれません。

最強のバスターしか持ち得ない「才牙」を5つも持つビィトがどこで苦戦するのか、エクセリオンブレードをいつ使うのか、ヒロインのポアラも「才牙」を手にするのか、など気になる要素が盛りだくさんで、少年漫画が好きなので先の展開にかなりワクワクしています。
(10年くらい前に1回読んでいますが、1回読んだだけなのでほとんど忘れています。ありがたい)
が、何よりもベルトーゼが小物感まる出しのまま終わるのか、最終的に大物に成長するのかどうかが最大のポイントです。「ダイ」タッグの作品なので味方の成長よりも敵の成長に期待してしまいます。
あと、喋る扉が何故か可愛く思えてしまったので、ビィトの村以外にも出てくることを期待します。

このエントリーをはてなブックマークに追加
comic_review_10 at 22:57|PermalinkComments(0)漫画感想 | 冒険王ビィト

「BIRDMEN」9巻 感想



「そして運命をねじ伏せきってから--何食わぬ顔で帰ってくるのが今の俺の考えるベストです」

烏丸たちの日常の終わりと旅立ちを描いた「BIRDMEN」9巻です。
イケメンのロビンが表紙です。 

新刊購入にあたって1巻から8巻を読み返したんですが、
この作品は進むほどに読むのが難しくなるのでまとめ読み推奨です。
今やっている少年漫画の中でもトップレベルの面白さだと思うので、
もっと売れて、多くの人に読んでほしいですね。

秘密結社エクソダスとかいう組織と今後の展開のボス(中ボス?)が出てきましたが、9巻の見どころはやはり烏丸の旅立ちでしょう。
まず冒頭から地味女Bちゃんの視点で「他者の目から見た烏丸」を描くのが上手い演出過ぎて、完全にやられたなという感じです。地味女Bちゃんはこれまでに烏丸と一番関係があった「人間の同級生」なので彼女の視点で描かれるのは違和感がないですし、かつての「鷹山を見る烏丸」のリフレインにもなっているという。そして地味女Bちゃんも可愛くなっているという。
母親のシーンもそうですけど、田辺先生は目を描く/描かないで演出する技術がありすぎます。

つばめが「繋ぐ者」として覚醒し、人間にもセラフの能力を使って干渉できるようになり、
また、烏丸たちに接触する人間が手段を選ばない接触方法を取ってきたことで、物語は大きく動き出しました。
政府の干渉によって烏丸たちの家族を人質に取るような手段だけでなく、逆に良い待遇を与えることもできる、という人間の交渉の仕方はおおっと思いました。
結果、セラフをなめるなと言わんばかりに、烏丸たちが攻めるきっかけにはなってしまいましたが。

烏丸は母親に別れを告げ、日本を去って鷹山を連れ戻す旅に出る決意をしました。

C23Rzo9UoAAXhOY

この表情、本当にそう思っているようにも、もう人間に対する感情を失ったようにも見えるのがすごいです。
なんでこんなひどい事を書いているかというと、つばめが同行すると聞いて、訴えかけられた時には明らかに照れているように描かれていたり、こうして別れた後に仲間と飛びまわる表情は本当に楽しそうなんです。 あと仲間に「ホントごめん」って言っている時とも何か違うように見えるんです。
家族のもとを去って鷹山を連れ戻す旅に出る、という時点で彼の中で大事なものが変わっているというのもありますし。
このあとのコマでは口を固く結んでいるので、本当に心の底からの言葉だとは思いますが。
龍目さんに謝る時の表情が見えないのもずるい。

そして、鷹山の存在を感知すると起こる(?)「ホワイトアウト」や、
かつて戦ったアイリーンが「黒鎧士」の能力を手に入れての仲間化する烏丸たちの変化と、
中国でのセラフ大量増加、ロビンの反撃準備など、セラフが種として人間を支配する準備が整ってきており、さらに物語が大きく動きそうな予感がしています。
セラフと言えば、ガブリエルの身ごもった子供も気になります。(ちょうど8巻まで読み返しながら、死ぬキャラにしては気合入ったデザインだな、とか、死亡描写が無いなと思っていたので9巻ですぐ出てきて驚きました。しかも美少年じゃなかったのか、と2度驚きました。)
しかし、こう物語が大きくなってセラフVS人類(アダム?)の物語になってくると終着点が見えなくなってきます。最後は日常に回帰できるのだろうか…。

烏丸がホワイトアウトから目覚め、鷹山ではなさそうな奴の登場で10巻に続きます。
誰なんだろう。 

このエントリーをはてなブックマークに追加
comic_review_10 at 00:34|PermalinkComments(0)漫画感想