2017年02月15日
「冒険王ビィト」6巻 感想
「あの程度で圧死なんかされちまったら 誰が!?どうやって!!?このオレの怒りを鎮めんだよ!」
グリニデ編佳境の6巻です。
前巻の続きでミルファの顔見せと、ポアラの成長、そしてついに始まったグリニデ戦が収録されています。
ビィト達よりもレベルが高いバスターとして登場したミルファ、なんと初登場で才牙まで披露してくれました。
5巻の感想で「肉弾戦を得意とするようなので、打撃に特化した才牙かな」という予想をしたのですが、巨大なレンチのような才牙でした。確かに物理攻撃力は高そうですが、意外な方向性で驚きました。
ビィトやスレッドの才牙のようにどういった能力を秘めているのかは明言されていないので、今回のように地中に潜った魔物を挟んで押し上げるだけのはずがありません。高さのある金属の塊なのでミルファ自身が雷になって落ちる必殺技の着弾点になるとか、そんな使い方も出てくるのでしょうか。
再登場フラグは立っているので、グリニデ戦に駆け付けてくれる可能性もありそうです。
ポアラもついに活躍です。ついにとは言いましたが、彼女の有する天撃の特質がキッスやミルファとは違うというのを見せるために、自分より優れた天撃使いが2人現れるまでは活躍できなかっただけでした。今後はガンガンやってくれそうです。
炎の得意なポアラ、氷の得意なキッス、雷の得意なミルファと得意分野が分かれてきたのもいいですね。
さて、ついにグリニデ戦です。
「血風!グリニデ城」という表題が付けられているので、「深緑の智将」グリニデが城に仕掛けた罠や魔物にビィト達が苦戦する展開があるのかな、なんて思ったのですが、本性を抑えられなくなったグリニデ自身によって城が壊滅しているという驚きの展開でした。
そしてそのまま流れるようにグリニデ戦へ突入していくわけですが、その前にギリギリ冷静なままで踏みとどまっていたグリニデによって新しい情報がいくつか開示されました。なかでも「八輝星」というワードは今後重要になること間違いありません。ベルトーゼすら未だ届いていない八つ星ヴァンデル…現時点で存在するかどうかもわかりませんが気になりすぎます。
グリニデが真の姿を見せてからは、ずっと彼のターンです。
2話ぶんまるまるバトルしていますが、ビィトたちがこれまで使ってきた技が通用しないという描写ばかりで、グリニデの純粋な強さが際立つバトルになっています。ベルトーゼは偽物だったので本当の意味での大ボス戦はこれが初なので、なんというか読んでいるだけで別格だとわかるのが最高ですね。仮の姿と本当の姿とのギャップも好きです。
ビィトは最後にボルティックアックスを使用し、何とか善戦をできるようになりましたが…まだまだ勝ち目は見えません。増援があるのか、仲間の誰かが覚醒するのか、ビィト自身が覚醒するのかわかりませんが、ここからどう逆転できるかワクワクします。
ノアという新たな七つ星も出てきてしまったので、おそらく次の7巻でグリニデとの決着がつくのでしょう。
気になるのはグリニデが自分の本性が嫌いだから知性の仮面を身につけたかっただけなのか、あるいは七つ星や八輝星に憧れた誰かがいてそうなりたかったのか、というところです。
ダンゴールに見せた最後の優しさでどうにも嫌いになれなくなったので掘り下げや格好良い散り様を期待してしまうのでした。
2017年02月13日
週刊少年ジャンプ11号感想(2017)
佐伯先生のヒロインポスター、オレゴラッソとデモンズプランのヒロインが誰だかわかりませんでした…
○U19
新連載2つ目は1話の時点では方向性がわからない終わり方でなかなか攻めてるな、と思わされました。
「大人党」という政党が政権を取ったことで、大人が絶対的な力を得てしまい高校生の主人公たちはあらゆる押さえつけを受けながら学生生活を送っている、という設定が、面白さよりも読後感が上回ってしまってキツい1話でした。
主人公が何らかの能力(おそらく「赤い糸」にまつわる能力)に目覚めるようなので、それによって今回出てきたクズの担任教師がどうなるかで2話以降面白く読めるかどうか決まるのかな、という感じです。
糸を使った能力バトルではなくて、能力で改心させていく物語なのかなと勝手に想像しました。暫定ラスボスが総理大臣なので、殴って倒して若者が自由を勝ち得ました、ではあまりにも暴力的すぎる物語なので。
あと、坊主頭にされた女の子がその為だけに出てきたら可哀相なので今後も準レギュラーくらいにしてほしいです。
ヒロインとどうなっていくか、とか、巻頭カラーの5人の髪が赤青黄緑桃なので戦隊ものっぽくなるのかな、とか、アイドルの奴がボスとして登場したら面白いなとか先の展開はけっこう楽しみですし(糸で操る的な意味で黒幕なのかもしれない)、表紙で主人公の中心に描かれた「赤い糸」を境にヒロインと大人が対極にいる構図は良い絵だなと思ったので、良い意味で引っ掛かった気持ちも忘れないで2話以降読んでいきたいです。
○ブラッククローバー
1話で「悪魔が宿る」と言われていたアスタの魔導書の秘密に触れる回でした。
悪魔が意外と話がわかる奴で、そんなに悪い奴でもなさそうで笑ってしまいました。
ついでにアスタ自身に出生の秘密や特別な出自は無いらしい、というのが第3者によって明言されました。これはアスタが這い上がる物語としては良い設定なのかなと思う一方で、「特別な出自を持つ者がいる」という点も新たに示されたので、初読時は「ここで悪魔の力を出す意味があったのか…?」と思ったものの、よくよく考えると巧いですね。悪魔の力を持っている敵がそう遠くない将来出てくるということなのでしょう。
反魔法の力を身に纏ったアスタのデザイン、めちゃくちゃ良いですね。
2年連載をやっているだけあって絵にパワーがあります。
必殺技は魔力を追尾する黒い流星…と、文字にすると「PSYREN」の「暴王の流星」っぽさがありますが(覚えてる人いるのか。PSYRENも10年前の作品…)、あちら同様に主人公が持つには必殺すぎる技なので今後どうなるやらという感じです。
アオリで長かったボス戦が決着したことを先に言われてしまいました。ブラッククローバーのアオリはあんまり好きじゃないです。
今まで超スピードだった作品の進行速度が緩まったエピソードだったなと感じたので、来週以降戻るのか、このままじっくりやるように変わっていくのか気になります。
○鬼滅の刃
善逸が帰ってきました。
「陽だまりの善逸」という情報性の全く無いアオリが面白すぎる冒頭から、
炭治郎たちへのマジギレ、3人の中で一番最初に訓練を先に進める、と大活躍です。
そういえば女性好きとは公言していましたが、初登場(炭治郎が認識したという意味での)に求婚していたくらいでその後は女性との関わりはそんなになかったので、どこまで酷い奴なのかという描写は今回初でしょうか。
声の大きい子ことアオイの手をぎゅっとするコマがとても良いです。
触発された伊之助も成果を出す一方で、炭治郎だけはモチベーションが上がらずというのも彼らしいですね。
そして、彼を先に進めるのは自分の与えた「優しさ」が返ってきた時、というのが好きすぎます。
「柱」とそれに準ずる強さを持つ者は全集中の呼吸を常時続けることができる、と。一気に強くなりそうですがどうやって修得できるのでしょうか。修得したら喋ってくれそうなカナヲも気になります。
○火ノ丸相撲
アオリで不安を煽ってきた「新章」が普通に全国団体決勝で良かったです。
天王寺は高校で2敗したものの、「大相撲で待っている」と潮に心の中でエールを送りました。闇堕ちする可能性も考えていたので、負けた後に潮のガッツポーズを容認する所とかすごく良かったです。が、「俺の気持ち…」という言葉の後は表情が読み取れないのが上手いですね。どんな顔をしているのだろう……。
あと首藤くんが喋ったのにけっこう驚きました。
草薙こと久世草介を擁する栄華大付属もついに団体メンバーお披露目です。草介、チヒロの師匠(仮)、部長、ヒゲの人(副部長?)は明かされていましたが、ここでもう一人外国人力士がいることが判明します。
早すぎますが組み合わせと勝敗予想をしてみます。
先鋒:○桐仁 対 ×狩谷 潮に憧れた者同士の対決
次鋒:×佑真 対 ○敵の部長 佑真は限界を超えていると思う対決
中堅:×チヒロ 対 ○チヒロの師匠 子弟対決
副将:○部長 対 ×外国人 部長の金星が見たい対決
大将:○潮 対 ×草介 再び因縁の対決
全く自信ないです。
とりあえず、ヒゲの人は狩谷に頭下げられて譲りそうかな、と考えてみました。
(選手登録枠が5つ以上あるのは全国前に明言されています)
①桐仁が誰と当たるのか②勝つのか負けるのか③部長が勝ってほしいけど桐仁が勝つためには部長が負けないといけない…などなど難しいポイントが多いです。
部長には勝ってほしいので副将戦を○にしてしまいました。
結果、潮が草介とやる前にダチ高が日本一になってしまったので、チヒロが大相撲を続ける動機として敗北につけてみました。VSモンゴル編(あるのか)でチヒロにいてほしいですし。
さて、今週の主役はレイナでした。
部長を差し置いて喝を入れる役を引き受けるとは…。
しかし、部長はまさに言おうとしていたし、チヒロは勝負の世界に身を置いているから「緩み」については承知しているだろうし(相手を見たら気合も入るだろうし)、蛍は試合に出られないし、桐仁と潮はその場に本来いなかったはずなので、実質、佑真にしか効果がなかったのがレイナらしくて良いですね(佑真はめっちゃシュンとしてる)。
○背すじをピンと!~鹿高ダンス部へようこそ~
最終回です。約2年間で円満終了というのは週刊少年ジャンプでは珍しいですね。
WEBで漫画を描いていたのを止めてプロになると宣言してサイトを閉じて、ジャンプで賞を取ってデビューして、他紙で連載を経験して、という着実なステップを踏んできた横田先生なので、この作品が始まった時に私がまず思ったのが「描きたい題材の中で、ある程度の長さで円満終了できるものを1作目に持ってきたのかな」ということでした。その予想をずっと頭の片隅に置いていたので、何回か前に「これ終わるな」と自然と思えました。そして最終回が来ることも受け入れられました。
競技ダンスという知名度の決して高くない題材で、つっちーはちんちくりんな主人公で、ダンスの才能は平凡で、と色々挑戦的な作品ではあったものの、登場人物たちが感じる「楽しさ」が発信され続けて、この作品を終始牽引してくれたのかなと思います。
つっちーは決して才能のある主人公ではありませんでしたが、土井垣・リオのペアが「つちわたブースト」を使って全国優勝を引き寄せたり、宮大工くんが覚醒するきっかけになったり、周りの才能あるダンサーたちに良い影響を与えているという意味ではやはり主人公だったのでしょう。
そして、「鹿高ダンス部へようこそ!」という言葉が一番似合うのは土井垣部長でも八巻部長でもなく土屋部長ですよね。つっちーという部長がいたからこそ、鹿高ダンス部は今後も続いていくんだろうなと思える描写は短いながらも本当によかったです。
わたりさんの「ありがとう」は言わずもがなでした。
こういうシンプルなフレーズを最後に持ってきて物語が終わるのはいいですね。
最終回の「ありがとう」は「道士郎でござる」をどうしても思い出してしまうので、読みたくなってしまいました。
次作はガチのバトル漫画で看板も狙えるものだと予想しているので、勝手にめちゃくちゃ期待しています。
【一言感想】
・ ワンピース:サンジの泣き顔でグッと来ました。こういう語らないことによる演出、すごいです。
・ ハイキュー:烏野が圧倒的に強いわけではないのに明らかに押してますね。相手の敗退描写でまた泣くんだろうな…
・僕たちは勉強ができない:「眠り姫」とかいうあだ名で授業中の睡眠を許す前に何らかの治療が必要なのでは。 黒髪の方のヒロインのキャラクター性が読んでて厳しいです。
・歪のアマルガム:終盤良すぎるので、この展開が駆け足でしか読めなかったのが本当に残念です。コミックス売れてほしい。
・デモンズプラン:絵にパワーが無さすぎるんですけど、効果音が合ってないんでしょうか…。この前1話から読み返したら悪魔同士のバトルが始まった途端につまらなくなったので、もうちょっと練ってから世に出てきたらよかったのかなと思いました。1話は本当に良かった。
○U19
新連載2つ目は1話の時点では方向性がわからない終わり方でなかなか攻めてるな、と思わされました。
「大人党」という政党が政権を取ったことで、大人が絶対的な力を得てしまい高校生の主人公たちはあらゆる押さえつけを受けながら学生生活を送っている、という設定が、面白さよりも読後感が上回ってしまってキツい1話でした。
主人公が何らかの能力(おそらく「赤い糸」にまつわる能力)に目覚めるようなので、それによって今回出てきたクズの担任教師がどうなるかで2話以降面白く読めるかどうか決まるのかな、という感じです。
糸を使った能力バトルではなくて、能力で改心させていく物語なのかなと勝手に想像しました。暫定ラスボスが総理大臣なので、殴って倒して若者が自由を勝ち得ました、ではあまりにも暴力的すぎる物語なので。
あと、坊主頭にされた女の子がその為だけに出てきたら可哀相なので今後も準レギュラーくらいにしてほしいです。
ヒロインとどうなっていくか、とか、巻頭カラーの5人の髪が赤青黄緑桃なので戦隊ものっぽくなるのかな、とか、アイドルの奴がボスとして登場したら面白いなとか先の展開はけっこう楽しみですし(糸で操る的な意味で黒幕なのかもしれない)、表紙で主人公の中心に描かれた「赤い糸」を境にヒロインと大人が対極にいる構図は良い絵だなと思ったので、良い意味で引っ掛かった気持ちも忘れないで2話以降読んでいきたいです。
○ブラッククローバー
1話で「悪魔が宿る」と言われていたアスタの魔導書の秘密に触れる回でした。
悪魔が意外と話がわかる奴で、そんなに悪い奴でもなさそうで笑ってしまいました。
ついでにアスタ自身に出生の秘密や特別な出自は無いらしい、というのが第3者によって明言されました。これはアスタが這い上がる物語としては良い設定なのかなと思う一方で、「特別な出自を持つ者がいる」という点も新たに示されたので、初読時は「ここで悪魔の力を出す意味があったのか…?」と思ったものの、よくよく考えると巧いですね。悪魔の力を持っている敵がそう遠くない将来出てくるということなのでしょう。
反魔法の力を身に纏ったアスタのデザイン、めちゃくちゃ良いですね。
2年連載をやっているだけあって絵にパワーがあります。
必殺技は魔力を追尾する黒い流星…と、文字にすると「PSYREN」の「暴王の流星」っぽさがありますが(覚えてる人いるのか。PSYRENも10年前の作品…)、あちら同様に主人公が持つには必殺すぎる技なので今後どうなるやらという感じです。
アオリで長かったボス戦が決着したことを先に言われてしまいました。ブラッククローバーのアオリはあんまり好きじゃないです。
今まで超スピードだった作品の進行速度が緩まったエピソードだったなと感じたので、来週以降戻るのか、このままじっくりやるように変わっていくのか気になります。
○鬼滅の刃
善逸が帰ってきました。
「陽だまりの善逸」という情報性の全く無いアオリが面白すぎる冒頭から、
炭治郎たちへのマジギレ、3人の中で一番最初に訓練を先に進める、と大活躍です。
そういえば女性好きとは公言していましたが、初登場(炭治郎が認識したという意味での)に求婚していたくらいでその後は女性との関わりはそんなになかったので、どこまで酷い奴なのかという描写は今回初でしょうか。
声の大きい子ことアオイの手をぎゅっとするコマがとても良いです。
触発された伊之助も成果を出す一方で、炭治郎だけはモチベーションが上がらずというのも彼らしいですね。
そして、彼を先に進めるのは自分の与えた「優しさ」が返ってきた時、というのが好きすぎます。
「柱」とそれに準ずる強さを持つ者は全集中の呼吸を常時続けることができる、と。一気に強くなりそうですがどうやって修得できるのでしょうか。修得したら喋ってくれそうなカナヲも気になります。
○火ノ丸相撲
アオリで不安を煽ってきた「新章」が普通に全国団体決勝で良かったです。
天王寺は高校で2敗したものの、「大相撲で待っている」と潮に心の中でエールを送りました。闇堕ちする可能性も考えていたので、負けた後に潮のガッツポーズを容認する所とかすごく良かったです。が、「俺の気持ち…」という言葉の後は表情が読み取れないのが上手いですね。どんな顔をしているのだろう……。
あと首藤くんが喋ったのにけっこう驚きました。
草薙こと久世草介を擁する栄華大付属もついに団体メンバーお披露目です。草介、チヒロの師匠(仮)、部長、ヒゲの人(副部長?)は明かされていましたが、ここでもう一人外国人力士がいることが判明します。
早すぎますが組み合わせと勝敗予想をしてみます。
先鋒:○桐仁 対 ×狩谷 潮に憧れた者同士の対決
次鋒:×佑真 対 ○敵の部長 佑真は限界を超えていると思う対決
中堅:×チヒロ 対 ○チヒロの師匠 子弟対決
副将:○部長 対 ×外国人 部長の金星が見たい対決
大将:○潮 対 ×草介 再び因縁の対決
全く自信ないです。
とりあえず、ヒゲの人は狩谷に頭下げられて譲りそうかな、と考えてみました。
(選手登録枠が5つ以上あるのは全国前に明言されています)
①桐仁が誰と当たるのか②勝つのか負けるのか③部長が勝ってほしいけど桐仁が勝つためには部長が負けないといけない…などなど難しいポイントが多いです。
部長には勝ってほしいので副将戦を○にしてしまいました。
結果、潮が草介とやる前にダチ高が日本一になってしまったので、チヒロが大相撲を続ける動機として敗北につけてみました。VSモンゴル編(あるのか)でチヒロにいてほしいですし。
さて、今週の主役はレイナでした。
部長を差し置いて喝を入れる役を引き受けるとは…。
しかし、部長はまさに言おうとしていたし、チヒロは勝負の世界に身を置いているから「緩み」については承知しているだろうし(相手を見たら気合も入るだろうし)、蛍は試合に出られないし、桐仁と潮はその場に本来いなかったはずなので、実質、佑真にしか効果がなかったのがレイナらしくて良いですね(佑真はめっちゃシュンとしてる)。
○背すじをピンと!~鹿高ダンス部へようこそ~
最終回です。約2年間で円満終了というのは週刊少年ジャンプでは珍しいですね。
WEBで漫画を描いていたのを止めてプロになると宣言してサイトを閉じて、ジャンプで賞を取ってデビューして、他紙で連載を経験して、という着実なステップを踏んできた横田先生なので、この作品が始まった時に私がまず思ったのが「描きたい題材の中で、ある程度の長さで円満終了できるものを1作目に持ってきたのかな」ということでした。その予想をずっと頭の片隅に置いていたので、何回か前に「これ終わるな」と自然と思えました。そして最終回が来ることも受け入れられました。
競技ダンスという知名度の決して高くない題材で、つっちーはちんちくりんな主人公で、ダンスの才能は平凡で、と色々挑戦的な作品ではあったものの、登場人物たちが感じる「楽しさ」が発信され続けて、この作品を終始牽引してくれたのかなと思います。
つっちーは決して才能のある主人公ではありませんでしたが、土井垣・リオのペアが「つちわたブースト」を使って全国優勝を引き寄せたり、宮大工くんが覚醒するきっかけになったり、周りの才能あるダンサーたちに良い影響を与えているという意味ではやはり主人公だったのでしょう。
そして、「鹿高ダンス部へようこそ!」という言葉が一番似合うのは土井垣部長でも八巻部長でもなく土屋部長ですよね。つっちーという部長がいたからこそ、鹿高ダンス部は今後も続いていくんだろうなと思える描写は短いながらも本当によかったです。
わたりさんの「ありがとう」は言わずもがなでした。
こういうシンプルなフレーズを最後に持ってきて物語が終わるのはいいですね。
最終回の「ありがとう」は「道士郎でござる」をどうしても思い出してしまうので、読みたくなってしまいました。
次作はガチのバトル漫画で看板も狙えるものだと予想しているので、勝手にめちゃくちゃ期待しています。
【一言感想】
・ ワンピース:サンジの泣き顔でグッと来ました。こういう語らないことによる演出、すごいです。
・ ハイキュー:烏野が圧倒的に強いわけではないのに明らかに押してますね。相手の敗退描写でまた泣くんだろうな…
・僕たちは勉強ができない:「眠り姫」とかいうあだ名で授業中の睡眠を許す前に何らかの治療が必要なのでは。 黒髪の方のヒロインのキャラクター性が読んでて厳しいです。
・歪のアマルガム:終盤良すぎるので、この展開が駆け足でしか読めなかったのが本当に残念です。コミックス売れてほしい。
・デモンズプラン:絵にパワーが無さすぎるんですけど、効果音が合ってないんでしょうか…。この前1話から読み返したら悪魔同士のバトルが始まった途端につまらなくなったので、もうちょっと練ってから世に出てきたらよかったのかなと思いました。1話は本当に良かった。
購入報告①(2017)
購入して読んだものの、単体で上手く書けない作品の一言感想をまとめて書く更新です。
※内容の性質上アマゾンの単行本リンクが多くなりますが、当ブログはアフィリエイトをやっていませんので、リンクを沢山貼ることをお許しください。
○「宇宙兄弟」30巻
ムッタとエディが無事生還し、エディはブライアンとの約束を果たすことができました。せりかがムッタの気持ちに気付いた展開がこの巻以前にありましたし、日々人の復活も見えてきて、作品のゴールも少しずつ見えて来た感じでしょうか。
○「鮫島、最後の十五日」11巻
「バチバチ」シリーズ累計100万部突破おめでとうございます。累計で39冊目なので1冊あたり2万5千部ちょっとと考えるともっともっと多くの人に読んで欲しい作品です。39冊というと「ANGEL VOICE」と次で並びますね。もうそんなに続いているのかと驚きます。
鮫島の身体がまた一つ限界に近づいてしまった闘海丸との取り組みでしたが、白水さんの方も心配です。空流親方や石川の件もあるので、鮫島にとってだけ「最後」ではないのがこの作品の恐ろしい所でもあり、魅力でもあります。
○「放課後ウィザード倶楽部」3・4巻
3・4巻が同日発売で完結してしまいました。初心者だけれど特殊な能力を持った主人公が地道に鍛えていくRPGで、チャンピオンコミックスで無事2巻が出たので続いていくかなと思っていたので残念です。架神先生といえば「ダンゲロス」シリーズですごい能力バトルと設定を組み合わせた作品が描けるのを読んでいるので、比べると設定の縛りなどが多かったのかな、なんて思ってしまいました。
最終3話でダイジェストのように世界設定が明かされて、一応世界が平和になって物語としては完結したところまで読めたのはよかったです。
○「歪のアマルガム」1巻
「週刊少年ジャンプ」10号現在、ギリギリの戦いを強いられている作品です。
簡単に説明すると、陰謀によって妖の力を手に入れてしまった少年が日常に回帰しようとするも戦いに巻き込まれていく話です。
1話から最新話まで毎週「良い!」と思うポイントがあるものの、1冊まとめて読むと妙に紹介しづらいというか、地味にまとまっている感を抱いてしまいました。1巻にしては敵との戦闘が少ないのかな。それでいてメインキャラがあまり多くない…?
※内容の性質上アマゾンの単行本リンクが多くなりますが、当ブログはアフィリエイトをやっていませんので、リンクを沢山貼ることをお許しください。
○「宇宙兄弟」30巻
ムッタとエディが無事生還し、エディはブライアンとの約束を果たすことができました。せりかがムッタの気持ちに気付いた展開がこの巻以前にありましたし、日々人の復活も見えてきて、作品のゴールも少しずつ見えて来た感じでしょうか。
○「鮫島、最後の十五日」11巻
「バチバチ」シリーズ累計100万部突破おめでとうございます。累計で39冊目なので1冊あたり2万5千部ちょっとと考えるともっともっと多くの人に読んで欲しい作品です。39冊というと「ANGEL VOICE」と次で並びますね。もうそんなに続いているのかと驚きます。
鮫島の身体がまた一つ限界に近づいてしまった闘海丸との取り組みでしたが、白水さんの方も心配です。空流親方や石川の件もあるので、鮫島にとってだけ「最後」ではないのがこの作品の恐ろしい所でもあり、魅力でもあります。
○「放課後ウィザード倶楽部」3・4巻
3・4巻が同日発売で完結してしまいました。初心者だけれど特殊な能力を持った主人公が地道に鍛えていくRPGで、チャンピオンコミックスで無事2巻が出たので続いていくかなと思っていたので残念です。架神先生といえば「ダンゲロス」シリーズですごい能力バトルと設定を組み合わせた作品が描けるのを読んでいるので、比べると設定の縛りなどが多かったのかな、なんて思ってしまいました。
最終3話でダイジェストのように世界設定が明かされて、一応世界が平和になって物語としては完結したところまで読めたのはよかったです。
○「歪のアマルガム」1巻
「週刊少年ジャンプ」10号現在、ギリギリの戦いを強いられている作品です。
簡単に説明すると、陰謀によって妖の力を手に入れてしまった少年が日常に回帰しようとするも戦いに巻き込まれていく話です。
1話から最新話まで毎週「良い!」と思うポイントがあるものの、1冊まとめて読むと妙に紹介しづらいというか、地味にまとまっている感を抱いてしまいました。1巻にしては敵との戦闘が少ないのかな。それでいてメインキャラがあまり多くない…?