2015年02月14日

「戦国妖狐」 迅火を救うヒントが「散人左道」にあるかも、という話

戦国妖狐 14 (BLADE COMICS)
水上 悟志
マッグガーデン
2015-02-10





道錬が表紙の「戦国妖狐」14巻が発売しました。
千夜青年編が始まってから5冊目にして、道錬が2回目の表紙を飾っています。
1回目の12巻はムドがメインとはいえ、青年編単体では千夜がまだ1回しか表紙に出てきていないので、主人公を超えてしまいました。
VS神雲の結末といい、運命力が強すぎます。

水上作品に出てくる「運命力」という概念については
「惑星のさみだれ」 「願い事」と運命の強さの話
「惑星のさみだれ」 "ライバル"東雲三日月について
この辺を読めば何となくわかるような感じがします。
あと、「戦国妖狐」でも12巻の1話目で少し補強されているので、水上先生の作品ファンなら何となく理解できている概念かと思います。


「スピリットサークル」と内容が上手く分かれてバトルに特化していることや灼岩の救済など色々語りたい内容がある14巻ですが、
今回触れるのは、ヒロイン・月湖の戦闘シーンです。

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黒月斎から授かった呪具が披露された一連のシーンの1コマ。
月湖が披露した戦い方は、呪具のひょうたんで闇(かたわら)の力を呪符で吸い取る、というものです。
こうすることで殺さずに無力化できると。

ちなみに、吸収した力はマントの呪符を伝って地面に流すようです。
(ひょうたんで吸収して溜めるとすぐ割れてしまうんでしょうか。)
そして、流れた力は地面に植物を生やすほどの生命力がある、と。

そういえば、黒月斎のひょうたんが千本妖孤を救う鍵になると言われていました。

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つまり、月湖の戦い方に何らかのヒントがあるという考え方ができます。
力を入れ物に封じて、残った力は植物になる……
と、ここで気が付いたことが1つありました。
何か見た事あるぞ、と。

水上先生の初連載「散人左道」でラスボス・無限を封印したシーンがそれでした。
無限の首を撥ねた主人公・左道は…

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力の入れ物(まねき猫)に無限の本体(?)である頭部を封印します。
(一応、月湖と同じでマントを介しています)

無限の残った身体は…

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大木になりました。

月湖の戦い方と似ている気がします。
敵の力を入れ物を使って分ける、という点はまんまです。
月湖が呪符のびっしり張られたマントを装備したのと、フブキの最終形態がマント(黒布という呪具)を装備しているのも似ています。
(闇の力が大地に流れると植物が生えるのと、無限の残りカスが大木になったのは月湖と左道の戦い方云々というよりは、そういう基本設定のように思えるので、ここで関連付けるのは若干こじつけくさいですが)

「散人左道」の主人公・フブキは左道黒月真君の称号を継いでおり、
「戦国妖孤」で黒月斎が月湖に教えた戦い方は「左道(ズル」と自称しています。
やはり初代の左道黒月真君は月湖なんでしょうか。

ちなみに、どちらも相手を殺していません。
無限と千本妖孤の霊力差は比較にならないレベルですが、「散人左道」の描写を見るに月湖の戦法は大物にも使える可能性があると思う事にしました。
なので、千本妖孤の救い方はフブキがやった方法に近いものんじゃないかと14巻を読んで何となく思ったという話でした。


「散人左道」には山戸家という名前が出てきたり、「左道」と設定が完全にリンクしていることが「百鬼町」シリーズ(短編集に載っています)に風祭家と雷堂家がいたり、「戦国妖狐」に「左道」の斉天大聖らしいのが出ていたり、月湖の短刀が「百鬼町」のあらじさんの射叫だと予想されていたり、etc……
「戦国妖狐」が「左道」「百鬼町」シリーズのルーツになっているのは間違いないと思うのですが、ここにきてまた1つ繋がりが生まれた(気がする)ことに嬉しくなりました。




3冊の短編集で一番好きです。

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comic_review_10 at 22:32│Comments(0)戦国妖狐 | 考察みたいなもの

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