2016年07月21日

雷句誠「VECTOR BALL」1巻 感想




「オレ……お前みたいな奴 助けてーんだよな」


週刊少年マガジンで連載中の「VECTOR BALL」1巻が発売されました。
1話だけアプリで読んで、それほどかな…?と思っていたのですが、書店で見かけたのと、「金色のガッシュ!!」が大好きなので思い切って買ってみました。
改めて読んだ1話がとても良かったのと、雷句先生の描く友情は良い!と改めて思えたものの、主人公の片割れが酷い性格をしているので不安もちょっとありつつの1巻でした。
でも王道少年漫画という感じで良いですね。

平和だった学園が少しずつおかしくなり、主人公・米炊おかかが、学園に現れたトカゲ男と戦う群青新太―もう一人の主人公―と出会うことで物語が始まります。
コミックスの帯には「"絆"の学園ファンタジー」と書いてあり、その通りに1巻では学校を舞台に、2人の主人公が絆を深めるように物語が展開していきます。

ベクターボールと呼ばれる謎のパズルを拾った米炊が冒頭で描かれており、同じように謎のパズルを拾って解いてしまった学園の生徒たちが「素質あり」と認められて、化け物(総称はまだ不明)に乗っ取られるのを2人の主人公が共闘して阻止する、というのが大筋になりそうです。
世界観を説明する単語は出てきているものの、米炊と新太それぞれの視点で描かれており、化け物まわりの設定は具体的に語られていないものも多いです。2巻でおおむね判明するのでしょうか。

という感じで、勢いをつけてキャラクターやバトルを描くことに集中している印象を受けました。
その結果、1巻ですでに敵を3体倒していて、4体目と戦闘継続中というスピード感が良いです。


1巻の最後の方はほぼガッシュ的な展開になっています。
というか、新太がガッシュそのものになっていました。
ハルバードが出たあたりでは、異能を得た人間の新太が使える技なのかなと思っていましたが、彼も人外のようで、加えて敵はモロに人外なので、2巻以降は人外バトルが加速しそうなのもガッシュを思い出します。
そう思って読み返してみると、人間の主人公は頭がいいけど変な奴で友達が少なくて、人外の主人公は弱いけど勇気を持っていて多分今後強くなるという図式がガッシュっぽいなと。
今でも本当に大好きな作品なので、この作品も面白くなるのでは!と期待してしまいます。

一方で、米炊が「ブスを笑う」という誰も得しない設定を持っているのが読んでいてかなりストレスだったので、何か逆転してくれる要素が出てこないと辛いです。
幼馴染をブスと呼ぶけど内心は凄いと思っていて…という1巻の描写だけでは全然カバーできてないので、2巻では謝罪の行脚でもするんでしょうか。


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comic_review_10 at 23:46│Comments(0)漫画感想 

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