雷句誠「VECTOR BALL」1巻 感想永椎晃平「星野、目をつぶって。」1巻 感想

2016年07月23日

藤田和日郎「双亡亭壊すべし」1巻 感想



「双亡亭 壊すべし」


週刊少年サンデーで連載中の「双亡亭壊すべし」1巻が発売されました。
奇しくも、弟子の雷句先生がマガジンで描いている「VECTOR BALL」の1巻と同時期に発売です。
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1話の載っているサンデーを購入して読んでみたところ、「月光条例」でかなり目立っていた説明セリフの多さが変わっておらず非常に不安な第1話だったのですが、藤田先生のファンなのでコミックスは買おうと決めていました。

壊れずの幽霊屋敷「双亡亭」を破壊すべく、総理と防衛大臣が立ち上がり、破壊のために国を挙げたプロジェクトが開始される。時を同じくして、絵本作家を目指す普通の青年・凧葉務と双亡亭に父を奪われた少年・緑郎の元に、緑郎の姉・紅と、数十年前の飛行機と共に現れた凧葉青一が運命に引き寄せられるように集い―という感じの1巻でした。
「双亡亭を壊す」という最終目標が物語のタイトルになっており、容易ではないぞという事が1話で描写され、過去から来た青一の謎が布石として置かれ、幽霊(と呼んでいいのでしょうか)の描写は「うしおととら」並みかそれ以上に恐怖感があり、など並べてみるとかなりのアピールポイントがありますね。

ただ、物語の進行がどこかぎこちないというか、冒頭で描いた通り説明セリフの多さが少しブレーキになっている印象が拭えません。
現時点では正直、今後に期待……くらいです。ただ、前作と違ってメインキャラが多いので、特定の1人しか活躍しないという展開には絶対ならないのは安心しています。

メインキャラが緑郎、紅、青一と色の名前を持っているのに、彼らを繋ぐキーマンになりそうなのが務(つとむ)という色要素の無い名前なのが気になります。緑郎も何らかの力に目覚めて、色の名前が付いた登場人物は超然的な力で双亡亭に立ち向かっていくことになるのでしょうか。
黄など別の色を名前に冠するキャラクターが出たら要チェックですね。

2巻では総理と防衛大臣の作戦が始動するようなので、ただの噛ませに終わらずに、最終的には総理たちが居てくれてよかったぜ!となる展開に期待します。藤田先生の描く老人は格好良くあってほしいです。

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