花侍のサハラ 最終話「花の咲く世界」 感想週刊少年ジャンプ2・3合併号感想(2017)

2016年12月05日

週刊少年ジャンプ1号感想(2017)

○鬼滅の刃

 「ワールドトリガー」が休載中の今、バトル漫画では連載陣の中で一番好きです。
累たちとの戦いに入ってからは面白さの底が見えないくらい毎週面白くなり続けている印象で、善逸の独白がコミックス購入の決め手でした。そこからはもうハマって毎週楽しみで仕方がないです。
今週はまた違った角度から作品の世界観が掘り下げられて最高でした。
「柱」の一人、胡蝶しのぶの初戦闘がじっくり描かれる一方で、心理描写は敵のものに終始して、しのぶの本音はわからないまま圧倒的な力と敵を見透かす目で完封するという、今後の展開を踏まえつつ強者を描ききっているすごい回です。

 しのぶは明らかに炭治郎とは特に相容れない性格をしているので、こう集中して描かれると強さだけでなく、彼女の鬼殺隊としての立ち位置も際立ちますね。
(鬼と仲良くしようとか言っていますが、明らかに今までの鬼殺隊の中では一番狂人)
蝶の羽を模した羽織が技の時に完全に蝶のシルエットになる演出や、日輪刀の特殊な形など見た目が個性的で、それだけで強いことがわかるのも良いんですが、性格を見ても強いですね。「柱の中では唯一鬼の頸を切れない」ことと「強い」ことを「でも」で結びつけられるという。

 さて、これで各局面が決着したでしょうか。
炭治郎と禰豆子を見た義勇が何と言うか、そもそも再会できるのか、など戦闘が終わっても次が楽しみです。


○火ノ丸相撲

 鬼滅の刃が現行のジャンプでバトル漫画ナンバーワンなら、火ノ丸相撲がスポーツ漫画ナンバーワン兼総合ナンバーワンです。
(「青春兵器ナンバーワン」は、前作「焼野原塵」が大好きだったので応援しているんですが今のままではかなり厳しいと思います。)

 チヒロが国宝の加納に勝利を納めたものの、ダチ校は王手をかけられており佑真は絶対に負けられないわけですが、モンゴル人のバドはどうやら鳥取白楼の実質ナンバーツーのようです。佑真が勝つビジョンが全く見えないんですが、今週ちょっと気になったのがバドの姿勢(作中で言う「心」)です。
 バドは自分が身を置いている高校相撲の土俵を「就職活動」「(角界入りするために)名を上げる場所」としています。しかも佑真の得意な「突き」で勝とうとまでしている。これは今までの強者に比べると相手を舐めすぎているというか、明らかに格が一段階落ちるな……と思ってしまいます。
 蛍と取り組みをした首藤くんの時もそうでしたが、ここにきて魅力の足りない敵が出てきてダチ高が何とか勝負になる、というのがちょっと目立ってきたような気がしないでもない。


○歪のアマルガム

 先週の会敵までの描写と見開きにやられたので、コミックス購入が濃厚になっています。今週も面白いです。
 課長さんの戦闘描写すごく好きです。絵だけで「見切り」が得意なんだなとわかる戦い方で、攻撃はほとんどしていないのに強いのがわかるという。鬼滅の刃といい、強者の描き方が巧いとテンションが上がります。
 そして、その「見切り」が得意な課長の右目に切り傷があるというキャラデザインが最高ですね。右目が開いて本気を出すのでも、宿敵に斬られて目が開かないのでも、どっちでも最高です。

 分かれて戦うことになった敵の弱そうな方が強かった、というのは先週から引き続いてちょっとクドいかなと思ってしまいました。が、ラストページの引きが最高に熱いです。影舟くんがこのまま勝ってくれる展開が見たいです。


【一行感想】

・ヒロアカ:仮免編以降どうも乗れず…。かっちゃんと強くなるのを誓い合う展開になるのか?
・ハイキュー:影山の不調が最初に来るのは「これはもう勝ったな」感がすごい。
・ネバーランド:ドンの叫びが良かったけど、かえって死亡フラグが立ってしまったような……。
・デモンズプラン:3話でまたしてもモブと交流…と思わされてからの即ボス戦、いいですね!
・ナンバーワン:ロンシアじゃないか!ヒロイン増えるのもいいんですが、ゴルゴンさん待望論が私の中で出ています。
・左門くん:人気投票の結果を踏まえて描かれた回なのに誰も得していないのがつらい。
・磯兵衛:「本焼いてみてぇ」で笑いました。オチも2段仕込みなのが好きです。

【余談】
増刊GIGAで連載していた「花侍のサハラ」と「ぎなた式」おすすめです。

「花侍のサハラ」試し読み

「ぎなた式」試し読み

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