「冒険王ビィト」6巻 感想週刊少年ジャンプ13号感想(2017)

2017年02月20日

週刊少年ジャンプ12号感想(2017)

ジャンプ全く関係ないですけど、「パズル&ドラゴンズ」のマガジンコラボで「修羅の門」がラインナップされていることに驚いた月曜の深夜でした。
るろうに剣心コラボ復活もおめでとうございます(取ってつけたように)


○ポロの留学記

6連続新連載の3つ目です。ジャンルはコメディーでいいのかな。
魔界で最強の主人公が人間界に降り立つという展開はジャンプだと「ネウロ」「焼野原塵」などがありますが、主人公の目的が「どうせ自分が魔界の継承者になるのは避けられないのだから、人間界で1年間たくさん学んで帰ろう」という1話の着地点は既存の作品とも違うし、奇麗なオチだなと思いました。
あと、デフォルメ絵が多かったですが、見開きでは画力の高さが漏れ出てますね。ガチの強そうな悪魔なんかも見てみたいです。

不快になるキャラクターがおらず読みやすい1話だったんですが(1つ目と2つ目の新連載が個人的には苦手すぎるキャラクターが多いので比較したら3作品中1位)、あまり引っかかる部分がなくて1話ではコミックス買おう!というところまでは行きませんでした。


○火ノ丸相撲


決勝戦の相手・栄華大附属の顔見せ回です。
「ダチ高の上位互換」と言われた異能力士の集団だった鳥取白楼とは違い、栄華大は大型力士が揃っていました。
先週の感想で狩谷を入れたメンバーで組み合わせを予想してみましたが、こう描かれてしまうと彼は出なさそうですね。そうなると桐仁が大型力士と15秒以上戦えるのか不安になってきました。

秘密兵器である外国人力士は強国・ロシアの留学生のようです。それ以上の情報は無いので何とも言えませんが、副将である以上は国宝級の強さがあるのは間違いないので、やはり部長の金星に期待が高まります。
チヒロは両親が離婚している設定があるので、対戦相手の兵藤は再婚相手の関係者とかいう展開もあるのでしょうか。火ノ丸相撲でそんなドロドロした話は無いか。
そして草介は天王寺を倒したことで3メートルくらいに成長してしまいました。という冗談は無しにしても、「静謐の相」を完全に習得していて、格下の相手にすら取組開始の前から使っています。天王寺を倒して完全に覚醒してしまったようで、これはどう勝つのかがわからなくなってきました。

あと、巻末コメントでレイナが川田先生にイジられていたので笑いました。


○鬼滅の刃

パジャマ炭治郎が扉絵のセンターカラー。カラー多くて人気の高さがうかがえます。嬉しいです。あと、右下にチラッと映っている5巻表紙の義勇さんがめちゃくちゃ良いです。

修行編の後編です。前回「前編」という話数タイトルだったので、中編くらいはあるのかなと思っていましたが、さくさく進んでいきますね。
ジャンプ漫画の主人公の修行というとオッサンの師匠キャラが鍛えてくれるイメージがあるので、女性に囲まれて炭治郎が修行している画が楽しげでいいですね。3人娘がヒントをそれと無く出してくれて、でも炭治郎が自力で成長していく構図もいいです。
あと、心の中で鱗滝さんを思い出した時に包丁を持った鋼鐵塚さんが出てくるのは面白すぎました。

しのぶさん今週も美しいですが、ちょっと内面に踏み込み過ぎて恐ろしくなりました。容赦なく殺してくる作品だと勝手に思っているので、炭治郎を理解してくれた柱の誰か(義勇さん以外)が死ぬのは普通にありえる展開で、ここで蝶屋敷の面々がもれなく良い人で、しのぶさんまで優しいとなると今後が怖いです。蝶屋敷壊滅みたいな展開あるんじゃないでしょうか。カナヲが才能めちゃめちゃあるので後任もいますし。
蟲柱が継承される展開は見たくないなあ、と勝手に不安を感じた今週でした。


○歪のアマルガム

最終回その1。
六道は日常に回帰したけれど、妖細胞にまつわる事件は続いていくので戦いもまた続いていくのであった。という終わり方、先週のラストからは想像もできないハッピーエンドでした。
影舟の覚悟が肩透かしになってしまったのは残念でしたが(見せ場も無くなってしまった)、リフレインとなった彼の言葉をきっかけに六道が戻ってきたと思えばいいのかな。
それと、前回、六道が踏切を渡ったシーンでバッドエンドまっしぐらかと思ったので、「踏切を渡った後」の思い出が彼を救ってくれた今週の展開には膝を打ちました。

サラも死んでいるとは思えなかったですし、生還した六道が彌生と恋人同士にならないで歯がゆい関係が続くのも現実的じゃないので結ばれたのも良かったし、「まあそうなるよな」という所も押さえつつ綺麗にまとまったのはよかったです。
ついでに課長双子の兄まで出して、目の傷についてもそれとなく触れてきたのは上手すぎませんか。
しかし、すべてが終わったわけではなく、六道も力を振るい続けることができるというのは想定されていた真の最終回とは違う着地点な気がするので、本当の最終回も見たかった作品でした。
コミックスの描き下ろしを楽しみにしつつ、次回作もまた応援したいです。


○デモンズプラン

最終回その2。
ユースの宿敵・ロブリオンと戦いすぎて気付いたら最終回ですよ。ただ殴り合っていただけなので、もう1週短くしてカルロス視点で1話やってほしかったです。
1話がとても良くて、3話くらいまでは良かったんですけど、悪魔同士の戦い(物語の本筋)が始まったら全く面白くなくなったという謎の作品でした。ボロとカルロスの能力までは良かったですけど、ユースのそよ風とかロブリオンの超再生とか「デモンズプラン」という作品じゃなくても出来ることばっかりで悲しかったですね。
あと、絵の迫力も1話より衰えているのが辛かったです。

特にロブリオン戦は酷くて、終わってみると結局「何の過去も描かれずキャラクターに深みが無い腕が増えるだけのおじさん(ボスとして出てきたのに強いやつに既に負けてる)」だったという。何の欲望を司るかもわかんないままでしたし。
ユースとロブリオンに関しては、作者さんの頭の中にあった2人の設定とエピソードを「デモンズプラン」という作品にくっつけただけという感じがするので、本当に別の作品でやってほしかったです……。
あと、何かダサい感じにさせられて生殺しで放置されたロブリオンですが、収集慾の人がパトロンに殺されたのを考えると、あのタイミングでボロの元に来たパトロンに殺されてますよね。かわいそう……。

ボロが腕の増えるおじさんと戦っている間にカルロスは十愚魔の一席を奪っており、パトロンも実は十愚魔の一人だと明かされたり、情報屋の兄さんも十愚魔だったりと、108人も悪魔出さなくてよかったんじゃないかと思わされる怒涛の設定公開をして終ってしまいました。
「憤怒慾」という訳のわからなさも何かもう……この作品の個性ですよね。
「デモンズプラン優勝」とか「足を杭みてぇに打ち込んだのか」とか言葉のチョイスが変にツボに入ってしまう楽しさもありましたし、最後の一人を決めるまでの戦いが続けばユース(仲間)が死んだりする展開もあったりしたのかな、とか考えると楽しかったので好きな作品ではありました。

コミックスは4月と5月ということなので買います(散々書いておいて買うのかよ)。


【一言感想】
・U19:ヒロインの両親すらクズとして描かれていて、読む気が無くなりました。展開も遅い…。
・僕たちは勉強ができない:主人公のきょうだい(双子)が年齢の割にペラペラ喋るのがもの凄い違和感ありましたね。
・左門くん:アラワーでめっちゃ笑いました。が、ツッコミ禁止回で心の中でツッコミ入れるのはギャグ漫画的にはありなんだろうか。 
・ナンバーワン:クラスメイトがただの良い奴って展開が新連載と被ってしまった…。長谷川先生のことなのでイケメンだけど変態だと思って読んでいたので騙されました。方角が名前に入っているのでメインキャラですね。1巻買って読んだら雑誌で読んだ時よりもかなり面白くてアレ?となりました。
・オレゴラッソ:「バンバゴラッソだ~」って言うコマのヒロインかわいいですね。展開箇条書きの7年ワープは驚きました。途中から(デモンズプランのせいで)印象に残らない作品になってしまったのが悲しい…。

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