週刊少年ジャンプ16号感想(2017)「終極エンゲージ」3話前編 感想

2017年03月19日

「終極エンゲージ」2話 感想

「ジャンプ+」掲載です。無料で読めるのでぜひ本編を読んでから感想を読んでください。 

冒頭、クリスとカルキの手合わせから始まります。
そういえば読み切り版「ハトシェプスト」ではクリスの強さは描かれていなかったので嬉しいシーンです。宇宙最強の地球王・ルスと、妻になるためにトーナメントを勝ち上がったディアナの間に生まれたクリスが現在一番強いはずですもんね。
しかし、読み切りではあんなに表情豊かだったカルキが無表情なのはけっこう悲しいです。早く笑顔が見たい……。
でも外界を知らないからこの描写も当然というものです。

クリスの友人で学者のミムラが出てくることで、彼らの過去-クリスがカルキを生み出そうとしたわけ-が少し明らかになります。
「自分の遺伝子こそが宇宙最強である」と信じた10歳のクリスが、自分の仮説を証明するためにクローン(カルキ)を生み出した、と。なるほど。
(描写には納得したけど、この10歳あたまおかしいという顔)
ただ、1話の最後を読むと、母親に怯える父親(現地球王)を見て、その関係性に嫌気がさしているようだったので、クリスの目的は物語が進むにつれて、仮説の証明から愛する者と結ばれることに変わっていくのでしょう。

無表情なカルキが人間性を獲得していくのと、自分の好奇心を満たすためにカルキを優勝させるクリスが愛を知って、互いに相思相愛になる物語、というラインが2話の時点で見えていていいですね…!

さて、友人のミムラは何やら怪しい表情をしています。
クリスのことが好きでカルキを目覚めないようにしてやろうとか、自分にデータをフィードバックして性転換してトーナメントに出場してやろうとか考えているんでしょうか(無い)。
的外れな予想は置いておくとしても、カルキの目覚めにあわせて何らかのイベントが起きそうなので、ミムラの動向には今後も注目したいです。

今週ラストはクリスと母親・ディアナの対面です。
この親子、クリスの好奇心のせいで6年前に一度戦っているようです。
「戦っている」と表現したのは、殺しにかかっているようには見えないからです。6年前にクリスがディアナと戦って現在の王妃より自分が強いことがわかった、あるいは(「宇宙の卵」の加護が無ければ)弱いことがわかったので、カルキを生み出すことを思いついたのかな、と考えましたが果たして…?
普通に考えると、ディアナがクリスを恐れている(?)ことから、クリスの方が強いのでしょうか。

1話の感想をいくつか見ましたが、 ディアナの人気がけっこう高くて驚きました。が、たしかにこの人がルスやクリスをちゃんと愛していたら良いなとか思ってしまいましたし、作画の三輪先生のイラストも素敵でした。
複雑な親子関係が見え隠れしていますが、良い家族であってほしいです。


このエントリーをはてなブックマークに追加
comic_review_10 at 22:08│Comments(0)終極エンゲージ | 漫画感想

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
週刊少年ジャンプ16号感想(2017)「終極エンゲージ」3話前編 感想