ジャンプ感想

2017年03月17日

週刊少年ジャンプ15号感想(2017)

○火ノ丸相撲

Cカラーの扉絵は「草薙の剣」を取り囲むように並んだ、草介を除く栄華大のメンバーです。
四方田主将がジャージを脱いで戦闘スタイルになっているのは、「相手があいつ」発言と今週の引きと相まって次鋒のような気がしてなりません。色々考えられる扉絵は大好きです。

さて、チヒロ対兵藤の先鋒戦は事前の予想通り兵藤が勝ちました。
異能ではなく相撲での勝負に切り替えてしまったことで負けてしまったのは経験の差ということで仕方ないんですが、それよりもチヒロに相撲が好きだという「心」を自覚させてくれたこの取組は熱いものがありました。兄との真剣勝負を通して自覚した相撲への熱を「さぁな…」と強がって言ってしまうのもいいですね。
兵藤自体はそんなに好きになれませんでしたが、チヒロがまた一段と好きになりました。
(チヒロは典馬を倒すまでどちらかというと嫌いだったんですが、それ以降はめちゃめちゃ好きなキャラクターです。)
この敗北によって強くなる期待しかないので、更なる成長描写が見たいです。

冒頭でも触れましたが、次鋒…ではなく、二陣というのですね。二陣はついに桐仁の出番です。これは確実に名勝負になるので見逃せません。四方田主将相手で勝利と予想しておきます。


○鬼滅の刃

炭治郎の優しさが炸裂しまくりの回。
最終回まで通して読んでも、この先もずっと好きだなと確信できるエピソードでした。
読んでいるだけで泣きそうになってしまうくらい人の優しさが染み込んでくる作品がたまにあって、「鬼滅の刃」は私の中で既にもうそんな大切な作品になっています。

しのぶさんが可愛く描かれる度に死亡フラグが積み重なっていくようにしか見えない悪い読み方しかできなくなっています(もっと悪く言えばカナヲ以外全員殺されそう)。デカく成長した選抜試験残った暴力マンがしのぶさんの元に向かっている?のも不安です。
炭治郎と最悪の関係になりそうだったのに、去り際に笑い合えているのが最高ですね。炭治郎もしのぶさんも優しくないとこの関係には到達できなかったですよ。
それと、しのぶさんからは「火の呼吸」の謎に迫る新たなヒントが。しかし、「炎の呼吸」を使う煉獄との対面が先に叶うのか、下弦の壱の十二鬼月との戦闘が先になるのかで大きく展開が変わってきそうです。

蝶屋敷を去る炭治郎と、お世話になった面々との別れが切ないです。
が、それ以上に炭治郎が天然でモテムーブをしまくりで笑ってしまいます。善逸が見てなくてよかったな、としか。
アオイさんとの会話も、カナヲとの会話も最高ですね。良すぎて上手く言語化できません……。
カナヲ「心の声」の話は悲劇的な展開の前振りにしか思えないんですが、ここで炭治郎と出会えたことでカナヲの行く先が良い方に向かうことを願うばかりです。

蒸気機関車のような男・伊之助が蒸気機関車に驚いて新展開へ続きます。
作画は大変そうですが、機関車での戦闘はあるかもしれない…?



【一行感想】
・ハイキュー:星海くんのチームもワンマンチームではないのはわかっているのに、今週の切り取り方だと騙されそうになります。日向の「春高に来れてよかった」の顔が怖い…。色々な感情が入りまじっているのでしょうか。
・ 腹ペコのマリー:キャラの表情とか、ギャグとか本当に完成度が高くて読んでいて楽しいです。コミックス買うまでは行っていませんが、今のところ新連載陣で一番かも。
・Dr.SOTNE:展開が早い!全人類が石化して数千年が経過するのが本当にただの導入でしかないとは驚きです。ヒロインの子が元に戻るかどうかで先の展開がかなり変わってきそうですがどうなるやら。
・ブラッククローバー: 今週の作劇のバランスが上手くて楽しい回でした。魔神にまつわる描写でギャグ化するアスタ、いいですね…!あと最後の「おかえり」も良かったです。珍しく長かったというか、カズレーザーさんが何回も蘇ってダレたせいで導入でどうやって別れたか覚えてませんが…。
・U19:サブタイトルの「我慢」は読者の気持ちでしょうか。冒頭の大人党が台頭するエピソードは太田くんやマスコミが全部グルでうんたらかんたら的な種明かしが無いと納得できないなあ、と思いました。というか、そうなる前の与党が何をしていたのかの描写も必要なのでは…。

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2017年03月12日

週刊少年ジャンプ14号感想(2017)

大変遅くなりました。
短くて申し訳ありません。

○Dr.STONE

6連続新連載の第5弾です。
人類が石と化してから数千年後の世界で、石から復活した主人公コンビが文明を蘇らせることを目的として物語が進行していくようです。
先週の田村先生の新連載もそうでしたが、連載経験者の強みというか、新人との格の違いを見せつけられた第1話でした。設定ではなく絵で魅せてくるのに1話で話が進みまくりでしたし、ヒロインのキャラ立てとか最高ですよこれ。
この先どうなるのか全くわからないので楽しみです。


○鬼滅の刃

前回、十二鬼月の下弦が弱すぎて激怒した鬼舞辻が今回もまだ納まりません。
自分で精鋭として選別しておいて、自分で殺してしまうという鬼舞辻の異常さに、格が上がっているんだか下がっているんだかわからなくなりますが、内面の掘り下げとしてはすごく良いですね。
それにしても、私の言うことを否定するのか?って言い掛かりにも程があります。

鬼舞辻のこの描写の何が酷いかって、炭次郎と戦って負けていれば、この鬼たちにも人生や鬼になるきっかけがあって、それは悲しい背景があるんだとわかったのに、鬼舞辻に殺されてしまったら「ただ死んだだけの鬼」で終わってしまうところですよね。

さて、下弦の中では一番強い「壱」の鬼だけは鬼舞辻の気に入る精神構造をしていたようで、強化をされて生き残りました。「柱」も代々入れ替わっているようなので、誰かが命を落とすことになってもおかしくないので気の抜けない展開が続きそうです。
鬼の出てきた場所に「大福の日輪」という店がありますが、日輪刀と何か関係があるのでしょうか(無さそう)。

さらっと言及されましたが、禰豆子の「呪い」外しはどういう原理なんでしょうか。眠ったら力を溜められるのは「爆血」の発動前の描写で確定っぽいですが、やはり母親の魂みたいなものが度々登場しているのが何か関係あるのだろうか…。


○火ノ丸相撲

幼少のチヒロを超える才能を持っていた兄・兵藤との過去が明かされたことで、兵藤の才能がわかっただけでなく、チヒロが今まで経験したどれか1つの格闘技に没頭できずに転向を繰り返している理由に筋が通った気がします。「総合格闘技」に集束していくものなので没頭できず、というのはちょっと違うかもしれませんが。

明らかに嫌いな兄の相撲への姿勢を認めることで自分も相撲が好きだ!と本音を引き出せたチヒロ。意外にも「心」の戦いとなりました。来週決着がつきそうですが、残りの取組を考えると、やっぱりチヒロが勝つイメージが見えないので数時間後に読むのがちょっと怖いです。


【一行感想】
・腹ペコのマリー:そう来たか、という引き。これ空腹時だけマリーに入れ替わるんですかね。
・ナンバーワン:導入から笑いました。委員長の設定も上手く使っているし、安定してきたのかもしれない…?

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2017年02月27日

週刊少年ジャンプ13号感想(2017)

「ジャンプ展」めちゃめちゃ行きたいんですけど、「BLEACH展」を待っています。


○腹ペコのマリー

6連続新連載の4つ目です。「べるぜバブ」を連載していた田村隆平先生の2作目ですね。
ものすごく面白かった!というわけではないんですが、 ヒロインの可愛さで「僕たちは勉強ができない」を、これからどうなるんだ!?という1話の引きのワクワク感で「U19」を、コメディーとしての作劇で「ポロの留学記」を完全に上回っていて、4つ目にこれを持ってきた編集部がちょっと意地悪いんじゃないかと思うくらい完成度の高い第1話だったな、と。気になったのは主人公が、前作の主人公・男鹿と区別がつきにくいくらいでしょうか。

主人公が女性になってしまうという衝撃の引きで、それこそ2話以降どうなるか全くわからないので、4話くらいまで進んでみたら6つの新連載で一番失速するという可能性も無くはないのかもしれませんが、この1話から面白くなくなるのは想像ができないです。巻頭カラーのアオリによると「バトルラブコメ」ということだそうですが、バトル無くてもいいんじゃないかなと思うくらいヒロインが可愛かったです。ヒロインはマリーなのかもしれませんが。


○鬼滅の刃


しのぶさんの可愛さ上昇が止まらなんですけど、今週は胸も大きくなってませんか。
すごく良い人だというのがわかってしまって好感度の上昇も止まらないんですけど、先週「もしかして死んでしまうのでは」というよからぬ想像をしてしまったせいで、今週の優しさ描写も不吉でしかないのが辛いです。いや、勝手に辛くなっているだけなんですけど。

さて、日輪刀が戻ってきました。
鋼鐡塚さんが先週の炭治郎の想像より酷くてめちゃめちゃ笑いました。
今回は伊之助の描写に集中されていて、炭治郎の日輪刀がどう変わったのか/変わっていないのかはおあずけのようです。
その伊之助の刀を打ち直した鉄穴森さんも良い人なんですが、伊之助がアレなせいで彼もアレな人になってしまいました。
作品世界の刀鍛冶が面を付けているのは何かの設定があるかもしれないので気になります。再登場に期待が高まります。
善逸だけは刀が折れ無かったので禰豆子に一方的にアタックしていますが、しのぶさんに「一番応援された男」なのに同じ週に禰豆子にまで手を出すとは……そのまま蜘蛛になっていればよかったのにと思わざるを得ません。

今週はほのぼのだった炭治郎たちと対照的に、鬼舞辻無惨の怒りが凄まじい場面転換、この作品の緩急の付け方はジャンプで戦い抜くための抜群の個性だなと思わされます。
十二鬼月にも強さの位があり、「下弦」と呼ばれる壱から陸(1から6)は弱い部類に入るそうです。言われてみれば、序盤で出てきた元十二鬼月は「下陸」と眼に描いてありましたが考えもしませんでした……。読み込みが浅すぎて悔しいですね。

そして驚くべきは鬼舞辻が女性の姿に変身していたことです。
(余談ですが「鬼滅の刃」と「腹ペコのマリー」の性転換被り、「ブラックククローバー」と「U19」の赤い糸被り、「べるぜバブ」の田村先生が帰還した号に「左門くんはサモナー」でベルゼブブが出てくるなど謎の現象が多い号でしたね)
炭治郎に正体を知られたこと、「柱」が誰も鬼舞辻に接触したことがないこと、累が殺されたことを繋げると、鬼舞辻の激しい怒りも納得できるというものです。まるで良いことが無い。
気になるのは13話で初登場した時に連れていた人間の「妻」と「娘」の所在です。今思うとあれも彼女の夫(父)だった男性に擬態していただけ(殺して入れ替わっていただけ)だったのかもしれません。そう考えると殺されているよなあ……としか思えないわけですが、炭治郎に知られたことで新しい擬態をしないといけないことで妻と子を捨てる必要が生じたことへの怒りもあるのかな。青白くて弱いと言われて激高したこともありますし、ただの悪い奴ではないのは確定しているので細かな描写も見逃せません。

心を読む(2回心を読んだだけで怒りを表現する)演出もばっちり決まって最高の引きですね。
次号が待ちきれません。


○火ノ丸相撲

草介優勝で終わったのでカットだと思っていた個人戦3位決定戦と決勝戦が描かれました。
いや、けっきょくほぼカットでしたけど。加納君いい所ないな……。
試合が描かれなかったことで、逆に栄華大の四方田主将の恐ろしさが増した感じはあります。天王寺もある程度は認めているようですし。
四方田主将が言う「あの男」は部長なのか、もしくは桐仁なのか…。個人的には部長を推したいですが、部長はロシア人の留学生を倒す金星の役目があるので桐仁かなと。四方田主将が桐仁を栄華大にスカウトしたかったとかそういう因縁込みで。

さて、ついに団体決勝が始まりました。
ダチ高は桐仁が上手く隠れているように見えますが、栄華大は5人全員が描かれていて、狩谷がいないので2週前に私が考えたオーダーは外れたことになります。いや、というかそもそも先鋒戦から外れてますね(組み合わせは合ってたけど)。先鋒にチヒロで度肝を抜かれました。

先週の感想で「チヒロの親が離婚したという設定に関係のあるキャラクターかな?」(ドロドロするから無いか)と予想しましたが、普通に兄貴でした。そのまま兄弟だと逆に年齢が噛み合わなくない?と深読みしていましたが、よく考えたら高校相撲だから実の兄弟の方が自然な設定でした。先週の私、何を考えていたんだ。

栄華大の先鋒・兵藤はバカでした、というこれまた意外な設定…。ではあるんですが、彼が大相撲を選んで修練を積んできたエピソードなんかは確実に描かれるはずなので、ここでチヒロがどう負けるかは納得のいくものになりそうです(勝てると思っていない)。


○オレゴラッソ


最終回です。先週のたった1回で高校1年の初試合から海外のリーグ入りまでダイジェストで描かれて今週の最終回になったので、この作品のゴールはここだったのでしょう。
しかし、12回で終わったせいで番場の海外デビューを応援する名前ありのキャラクターが4人しかおらず、最終話で登場したサッカー少年が目立つという謎の最終回になってしまいました。
3話くらいまでは「現代サッカーを否定しながら、まず現代サッカーを描かない」というのが気になって、これは応援できないなあと思っていたのに、先週終わった「デモンズプラン」がどんどん酷くなっていって、この作品は印象に残らないで終ってしまったなという感じでした。
最終話の最終コマで唯一主人公の顔が映るという演出の狙いもわからなくはないんですけど、番場の微妙な顔を見ると別にこの演出しなくてもよかったんじゃないの?と思ってしまうのでした。

サッカー漫画ってスタメンだけでも11人のキャラを立てないといけないし、敵が出てくると11人ずつ増えるので作劇をするのがものすごく難しいテーマなんだなと改めて思わされたので、ジャンプでやっていくには何か別の切り取り方が必要なのかなと思いました。


【一行感想】
・ブラッククローバー:U19よりも先に赤い糸が出てしまった……
・ BORUTO:前回で映画パートは終わったと勝手に思っていたので脱力しました。次回に期待。
・僕たちは勉強ができない:第3のヒロイン登場。惚れるエピソードが良かったし、いい子なのでこの子とくっついてほしいです。


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2017年02月20日

週刊少年ジャンプ12号感想(2017)

ジャンプ全く関係ないですけど、「パズル&ドラゴンズ」のマガジンコラボで「修羅の門」がラインナップされていることに驚いた月曜の深夜でした。
るろうに剣心コラボ復活もおめでとうございます(取ってつけたように)


○ポロの留学記

6連続新連載の3つ目です。ジャンルはコメディーでいいのかな。
魔界で最強の主人公が人間界に降り立つという展開はジャンプだと「ネウロ」「焼野原塵」などがありますが、主人公の目的が「どうせ自分が魔界の継承者になるのは避けられないのだから、人間界で1年間たくさん学んで帰ろう」という1話の着地点は既存の作品とも違うし、奇麗なオチだなと思いました。
あと、デフォルメ絵が多かったですが、見開きでは画力の高さが漏れ出てますね。ガチの強そうな悪魔なんかも見てみたいです。

不快になるキャラクターがおらず読みやすい1話だったんですが(1つ目と2つ目の新連載が個人的には苦手すぎるキャラクターが多いので比較したら3作品中1位)、あまり引っかかる部分がなくて1話ではコミックス買おう!というところまでは行きませんでした。


○火ノ丸相撲


決勝戦の相手・栄華大附属の顔見せ回です。
「ダチ高の上位互換」と言われた異能力士の集団だった鳥取白楼とは違い、栄華大は大型力士が揃っていました。
先週の感想で狩谷を入れたメンバーで組み合わせを予想してみましたが、こう描かれてしまうと彼は出なさそうですね。そうなると桐仁が大型力士と15秒以上戦えるのか不安になってきました。

秘密兵器である外国人力士は強国・ロシアの留学生のようです。それ以上の情報は無いので何とも言えませんが、副将である以上は国宝級の強さがあるのは間違いないので、やはり部長の金星に期待が高まります。
チヒロは両親が離婚している設定があるので、対戦相手の兵藤は再婚相手の関係者とかいう展開もあるのでしょうか。火ノ丸相撲でそんなドロドロした話は無いか。
そして草介は天王寺を倒したことで3メートルくらいに成長してしまいました。という冗談は無しにしても、「静謐の相」を完全に習得していて、格下の相手にすら取組開始の前から使っています。天王寺を倒して完全に覚醒してしまったようで、これはどう勝つのかがわからなくなってきました。

あと、巻末コメントでレイナが川田先生にイジられていたので笑いました。


○鬼滅の刃

パジャマ炭治郎が扉絵のセンターカラー。カラー多くて人気の高さがうかがえます。嬉しいです。あと、右下にチラッと映っている5巻表紙の義勇さんがめちゃくちゃ良いです。

修行編の後編です。前回「前編」という話数タイトルだったので、中編くらいはあるのかなと思っていましたが、さくさく進んでいきますね。
ジャンプ漫画の主人公の修行というとオッサンの師匠キャラが鍛えてくれるイメージがあるので、女性に囲まれて炭治郎が修行している画が楽しげでいいですね。3人娘がヒントをそれと無く出してくれて、でも炭治郎が自力で成長していく構図もいいです。
あと、心の中で鱗滝さんを思い出した時に包丁を持った鋼鐵塚さんが出てくるのは面白すぎました。

しのぶさん今週も美しいですが、ちょっと内面に踏み込み過ぎて恐ろしくなりました。容赦なく殺してくる作品だと勝手に思っているので、炭治郎を理解してくれた柱の誰か(義勇さん以外)が死ぬのは普通にありえる展開で、ここで蝶屋敷の面々がもれなく良い人で、しのぶさんまで優しいとなると今後が怖いです。蝶屋敷壊滅みたいな展開あるんじゃないでしょうか。カナヲが才能めちゃめちゃあるので後任もいますし。
蟲柱が継承される展開は見たくないなあ、と勝手に不安を感じた今週でした。


○歪のアマルガム

最終回その1。
六道は日常に回帰したけれど、妖細胞にまつわる事件は続いていくので戦いもまた続いていくのであった。という終わり方、先週のラストからは想像もできないハッピーエンドでした。
影舟の覚悟が肩透かしになってしまったのは残念でしたが(見せ場も無くなってしまった)、リフレインとなった彼の言葉をきっかけに六道が戻ってきたと思えばいいのかな。
それと、前回、六道が踏切を渡ったシーンでバッドエンドまっしぐらかと思ったので、「踏切を渡った後」の思い出が彼を救ってくれた今週の展開には膝を打ちました。

サラも死んでいるとは思えなかったですし、生還した六道が彌生と恋人同士にならないで歯がゆい関係が続くのも現実的じゃないので結ばれたのも良かったし、「まあそうなるよな」という所も押さえつつ綺麗にまとまったのはよかったです。
ついでに課長双子の兄まで出して、目の傷についてもそれとなく触れてきたのは上手すぎませんか。
しかし、すべてが終わったわけではなく、六道も力を振るい続けることができるというのは想定されていた真の最終回とは違う着地点な気がするので、本当の最終回も見たかった作品でした。
コミックスの描き下ろしを楽しみにしつつ、次回作もまた応援したいです。


○デモンズプラン

最終回その2。
ユースの宿敵・ロブリオンと戦いすぎて気付いたら最終回ですよ。ただ殴り合っていただけなので、もう1週短くしてカルロス視点で1話やってほしかったです。
1話がとても良くて、3話くらいまでは良かったんですけど、悪魔同士の戦い(物語の本筋)が始まったら全く面白くなくなったという謎の作品でした。ボロとカルロスの能力までは良かったですけど、ユースのそよ風とかロブリオンの超再生とか「デモンズプラン」という作品じゃなくても出来ることばっかりで悲しかったですね。
あと、絵の迫力も1話より衰えているのが辛かったです。

特にロブリオン戦は酷くて、終わってみると結局「何の過去も描かれずキャラクターに深みが無い腕が増えるだけのおじさん(ボスとして出てきたのに強いやつに既に負けてる)」だったという。何の欲望を司るかもわかんないままでしたし。
ユースとロブリオンに関しては、作者さんの頭の中にあった2人の設定とエピソードを「デモンズプラン」という作品にくっつけただけという感じがするので、本当に別の作品でやってほしかったです……。
あと、何かダサい感じにさせられて生殺しで放置されたロブリオンですが、収集慾の人がパトロンに殺されたのを考えると、あのタイミングでボロの元に来たパトロンに殺されてますよね。かわいそう……。

ボロが腕の増えるおじさんと戦っている間にカルロスは十愚魔の一席を奪っており、パトロンも実は十愚魔の一人だと明かされたり、情報屋の兄さんも十愚魔だったりと、108人も悪魔出さなくてよかったんじゃないかと思わされる怒涛の設定公開をして終ってしまいました。
「憤怒慾」という訳のわからなさも何かもう……この作品の個性ですよね。
「デモンズプラン優勝」とか「足を杭みてぇに打ち込んだのか」とか言葉のチョイスが変にツボに入ってしまう楽しさもありましたし、最後の一人を決めるまでの戦いが続けばユース(仲間)が死んだりする展開もあったりしたのかな、とか考えると楽しかったので好きな作品ではありました。

コミックスは4月と5月ということなので買います(散々書いておいて買うのかよ)。


【一言感想】
・U19:ヒロインの両親すらクズとして描かれていて、読む気が無くなりました。展開も遅い…。
・僕たちは勉強ができない:主人公のきょうだい(双子)が年齢の割にペラペラ喋るのがもの凄い違和感ありましたね。
・左門くん:アラワーでめっちゃ笑いました。が、ツッコミ禁止回で心の中でツッコミ入れるのはギャグ漫画的にはありなんだろうか。 
・ナンバーワン:クラスメイトがただの良い奴って展開が新連載と被ってしまった…。長谷川先生のことなのでイケメンだけど変態だと思って読んでいたので騙されました。方角が名前に入っているのでメインキャラですね。1巻買って読んだら雑誌で読んだ時よりもかなり面白くてアレ?となりました。
・オレゴラッソ:「バンバゴラッソだ~」って言うコマのヒロインかわいいですね。展開箇条書きの7年ワープは驚きました。途中から(デモンズプランのせいで)印象に残らない作品になってしまったのが悲しい…。

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2017年02月13日

週刊少年ジャンプ11号感想(2017)

佐伯先生のヒロインポスター、オレゴラッソとデモンズプランのヒロインが誰だかわかりませんでした…

○U19

新連載2つ目は1話の時点では方向性がわからない終わり方でなかなか攻めてるな、と思わされました。
「大人党」という政党が政権を取ったことで、大人が絶対的な力を得てしまい高校生の主人公たちはあらゆる押さえつけを受けながら学生生活を送っている、という設定が、面白さよりも読後感が上回ってしまってキツい1話でした。
主人公が何らかの能力(おそらく「赤い糸」にまつわる能力)に目覚めるようなので、それによって今回出てきたクズの担任教師がどうなるかで2話以降面白く読めるかどうか決まるのかな、という感じです。
糸を使った能力バトルではなくて、能力で改心させていく物語なのかなと勝手に想像しました。暫定ラスボスが総理大臣なので、殴って倒して若者が自由を勝ち得ました、ではあまりにも暴力的すぎる物語なので。
あと、坊主頭にされた女の子がその為だけに出てきたら可哀相なので今後も準レギュラーくらいにしてほしいです。

ヒロインとどうなっていくか、とか、巻頭カラーの5人の髪が赤青黄緑桃なので戦隊ものっぽくなるのかな、とか、アイドルの奴がボスとして登場したら面白いなとか先の展開はけっこう楽しみですし(糸で操る的な意味で黒幕なのかもしれない)、表紙で主人公の中心に描かれた「赤い糸」を境にヒロインと大人が対極にいる構図は良い絵だなと思ったので、良い意味で引っ掛かった気持ちも忘れないで2話以降読んでいきたいです。


○ブラッククローバー


1話で「悪魔が宿る」と言われていたアスタの魔導書の秘密に触れる回でした。
悪魔が意外と話がわかる奴で、そんなに悪い奴でもなさそうで笑ってしまいました。
ついでにアスタ自身に出生の秘密や特別な出自は無いらしい、というのが第3者によって明言されました。これはアスタが這い上がる物語としては良い設定なのかなと思う一方で、「特別な出自を持つ者がいる」という点も新たに示されたので、初読時は「ここで悪魔の力を出す意味があったのか…?」と思ったものの、よくよく考えると巧いですね。悪魔の力を持っている敵がそう遠くない将来出てくるということなのでしょう。

反魔法の力を身に纏ったアスタのデザイン、めちゃくちゃ良いですね。
2年連載をやっているだけあって絵にパワーがあります。
必殺技は魔力を追尾する黒い流星…と、文字にすると「PSYREN」の「暴王の流星」っぽさがありますが(覚えてる人いるのか。PSYRENも10年前の作品…)、あちら同様に主人公が持つには必殺すぎる技なので今後どうなるやらという感じです。
アオリで長かったボス戦が決着したことを先に言われてしまいました。ブラッククローバーのアオリはあんまり好きじゃないです。
今まで超スピードだった作品の進行速度が緩まったエピソードだったなと感じたので、来週以降戻るのか、このままじっくりやるように変わっていくのか気になります。


○鬼滅の刃

善逸が帰ってきました。
「陽だまりの善逸」という情報性の全く無いアオリが面白すぎる冒頭から、
炭治郎たちへのマジギレ、3人の中で一番最初に訓練を先に進める、と大活躍です。
そういえば女性好きとは公言していましたが、初登場(炭治郎が認識したという意味での)に求婚していたくらいでその後は女性との関わりはそんなになかったので、どこまで酷い奴なのかという描写は今回初でしょうか。
声の大きい子ことアオイの手をぎゅっとするコマがとても良いです。

触発された伊之助も成果を出す一方で、炭治郎だけはモチベーションが上がらずというのも彼らしいですね。
そして、彼を先に進めるのは自分の与えた「優しさ」が返ってきた時、というのが好きすぎます。
「柱」とそれに準ずる強さを持つ者は全集中の呼吸を常時続けることができる、と。一気に強くなりそうですがどうやって修得できるのでしょうか。修得したら喋ってくれそうなカナヲも気になります。


○火ノ丸相撲

アオリで不安を煽ってきた「新章」が普通に全国団体決勝で良かったです。

天王寺は高校で2敗したものの、「大相撲で待っている」と潮に心の中でエールを送りました。闇堕ちする可能性も考えていたので、負けた後に潮のガッツポーズを容認する所とかすごく良かったです。が、「俺の気持ち…」という言葉の後は表情が読み取れないのが上手いですね。どんな顔をしているのだろう……。
あと首藤くんが喋ったのにけっこう驚きました。

草薙こと久世草介を擁する栄華大付属もついに団体メンバーお披露目です。草介、チヒロの師匠(仮)、部長、ヒゲの人(副部長?)は明かされていましたが、ここでもう一人外国人力士がいることが判明します。
早すぎますが組み合わせと勝敗予想をしてみます。

先鋒:○桐仁 対 ×狩谷      潮に憧れた者同士の対決
次鋒:×佑真 対 ○敵の部長    佑真は限界を超えていると思う対決
中堅:×チヒロ 対 ○チヒロの師匠  子弟対決
副将:○部長 対 ×外国人     部長の金星が見たい対決
大将:○潮 対 ×草介       再び因縁の対決

全く自信ないです。
とりあえず、ヒゲの人は狩谷に頭下げられて譲りそうかな、と考えてみました。
(選手登録枠が5つ以上あるのは全国前に明言されています)
①桐仁が誰と当たるのか②勝つのか負けるのか③部長が勝ってほしいけど桐仁が勝つためには部長が負けないといけない…などなど難しいポイントが多いです。
部長には勝ってほしいので副将戦を○にしてしまいました。
結果、潮が草介とやる前にダチ高が日本一になってしまったので、チヒロが大相撲を続ける動機として敗北につけてみました。VSモンゴル編(あるのか)でチヒロにいてほしいですし。

さて、今週の主役はレイナでした。
部長を差し置いて喝を入れる役を引き受けるとは…。
しかし、部長はまさに言おうとしていたし、チヒロは勝負の世界に身を置いているから「緩み」については承知しているだろうし(相手を見たら気合も入るだろうし)、蛍は試合に出られないし、桐仁と潮はその場に本来いなかったはずなので、実質、佑真にしか効果がなかったのがレイナらしくて良いですね(佑真はめっちゃシュンとしてる)。


○背すじをピンと!~鹿高ダンス部へようこそ~

最終回です。約2年間で円満終了というのは週刊少年ジャンプでは珍しいですね。
WEBで漫画を描いていたのを止めてプロになると宣言してサイトを閉じて、ジャンプで賞を取ってデビューして、他紙で連載を経験して、という着実なステップを踏んできた横田先生なので、この作品が始まった時に私がまず思ったのが「描きたい題材の中で、ある程度の長さで円満終了できるものを1作目に持ってきたのかな」ということでした。その予想をずっと頭の片隅に置いていたので、何回か前に「これ終わるな」と自然と思えました。そして最終回が来ることも受け入れられました。

競技ダンスという知名度の決して高くない題材で、つっちーはちんちくりんな主人公で、ダンスの才能は平凡で、と色々挑戦的な作品ではあったものの、登場人物たちが感じる「楽しさ」が発信され続けて、この作品を終始牽引してくれたのかなと思います。
つっちーは決して才能のある主人公ではありませんでしたが、土井垣・リオのペアが「つちわたブースト」を使って全国優勝を引き寄せたり、宮大工くんが覚醒するきっかけになったり、周りの才能あるダンサーたちに良い影響を与えているという意味ではやはり主人公だったのでしょう。

そして、「鹿高ダンス部へようこそ!」という言葉が一番似合うのは土井垣部長でも八巻部長でもなく土屋部長ですよね。つっちーという部長がいたからこそ、鹿高ダンス部は今後も続いていくんだろうなと思える描写は短いながらも本当によかったです。

わたりさんの「ありがとう」は言わずもがなでした。
こういうシンプルなフレーズを最後に持ってきて物語が終わるのはいいですね。
最終回の「ありがとう」は「道士郎でござる」をどうしても思い出してしまうので、読みたくなってしまいました。

次作はガチのバトル漫画で看板も狙えるものだと予想しているので、勝手にめちゃくちゃ期待しています。


【一言感想】
・ ワンピース:サンジの泣き顔でグッと来ました。こういう語らないことによる演出、すごいです。
・ ハイキュー:烏野が圧倒的に強いわけではないのに明らかに押してますね。相手の敗退描写でまた泣くんだろうな…
・僕たちは勉強ができない:「眠り姫」とかいうあだ名で授業中の睡眠を許す前に何らかの治療が必要なのでは。 黒髪の方のヒロインのキャラクター性が読んでて厳しいです。
・歪のアマルガム:終盤良すぎるので、この展開が駆け足でしか読めなかったのが本当に残念です。コミックス売れてほしい。
・デモンズプラン:絵にパワーが無さすぎるんですけど、効果音が合ってないんでしょうか…。この前1話から読み返したら悪魔同士のバトルが始まった途端につまらなくなったので、もうちょっと練ってから世に出てきたらよかったのかなと思いました。1話は本当に良かった。

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