考察みたいなもの

2015年02月06日

「火ノ丸相撲」 ダチ高部員は「国宝」になれるのか考えてみる






「火ノ丸相撲」の3巻が発売しました。
ちょっと幼く見えるような気がする火ノ丸とダチ高メンバーが表紙です。
パッと見だと部長が居ませんが、裏表紙と繋がった一枚絵なのでダチ高全員集合です。
ご安心ください。

3巻の内容は、
遅れて入部した新入部員にして新人の蛍の頑張る姿から始まり、
初の大きな大会となる新人戦トーナメントでは、中学生時代の火ノ丸を完封し、表舞台から姿を消すきっかけを作った下山との取組、
同じ体格でありながら違う戦法を選び磨き抜いた狩谷との死闘、
そして新たなる「国宝」久世草介の脅威、と盛りだくさんであり、3巻にして早くも安定した面白さです。


この作品でで目を引くのが、登場人物を刀に見立てた演出です。
高校生ながら、将来の横綱候補と謳われる力士は「国宝」と呼ばれています。

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例えば、主人公・潮火ノは「国宝・鬼国綱」と称されています。
他には最初の壁として立ちはだかった沙田美が「三日宗近」、そして更なる壁として現れた久世介は「薙剣」と呼ばれています。
彼らは名前の一部にそれぞれ対応した文字を持っています。

初勝利をして開花した部長や佑真が「潮火ノ丸のチームメイトもいずれ国宝と呼ばれるかもしれない」と言われたシーンが2巻にあったと記憶しています。
(この更新をするにあたって数十分探したんですが見当たりませんでした……)
こうなるとダチ高メンバーが「国宝」になれるかも!?と期待が高まります。

少し話が前後しますが、そもそも、なぜ今回ダチ高メンバーが国宝になるかどうか気になったかというと、新入部員でダチ高相撲部の救世主でもある素人・三ツ橋蛍の名前が引っかかったからです。
ダチ高は"大太刀"高校で蛍……ん?と。
蛍丸という名前の大太刀があるじゃないか!と
(名前を知った経緯は「ヨアケモノ」から幕末にハマり、その流れで日本刀にも興味が……というわけではありません。
すぐ辞めてしまいましたが、某ブラウザゲームの影響です。)

ちょっと調べたところ、残念ながら蛍丸は国宝ではないらしいのですが、
素人である蛍が刀の名を冠しているということは、彼は最終的に大成する可能性があるのではないでしょうか。

他の3名も一応、名前の一文字が入った刀がありました。
小関也(部長)は「謙助宗」かな?とか、
國崎比路(レスリングの人)は「両兼定」かな?とか(wikipediaの情報ですが、この「千両」には何でもこなせる千両役者の意味があると言われているそうで、あらゆる格闘技に関心があるチヒロにぴったりだと思ったのでした)、
五條佑は「日光助」かな、とか、日本刀に詳しくないながらも考えるのが楽しかったです。
ちなみに、「日光助真」は国宝だそうです。

作中で刀と関連付けられた描写があった人物がもう一人います。
火ノ丸と死闘を繰り広げた狩谷俊は「国宝・小龍景光」になり得る存在だと言われました。
が、彼だけは名前と刀に一致する文字がありません。
(刀に詳しい方はピンと来る関連性があるのかも)
まだライバルが出揃っていないので名前の法則性については何とも言えないのですが、
もしかしたらダチ高の部員たちも『国宝』になれる可能性がわずかにあるのかもしれません。

しかし、高校生にそんなに横綱候補ばっかりいるか、という意見はごもっともです。
そこまでの期待はできないものの、蛍の名前のおかげで「国宝」にはなれないまでも刀の名を得るくらいまでには5人ともが強くなれるんだ!という確信は持てたので、彼に感謝したいです。

火ノ丸が横綱を目指して強くなる姿は勿論見たいのですが、
ダチ高全員が磨き抜かれた五本の刀として名を挙げて、団体で全国優勝する姿も見てみたいな、と思うのでした。
部長の初勝利回や蛍の努力がわかる回も火ノ丸の取組に負けないくらい好きなので、ダチ高全員を応援しながらこれからも読みたいです。



まだ3巻なので、集めるなら今のうち?


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2015年01月13日

「どらくま」が江戸版「桃太郎」だと提唱してみる







 マッグガーデンの公式サイトで2話まで無料で読めるので、読んだ後にこの記事を読むことを推奨します

戸土野正内郎先生の新作「どらくま」が面白いです。
この記事を書いている時点で3話が載っているコミックガーデンが発売していますが、2話の感想を書いていないので読めません。頑張ります。

そんなこんなで2話の感想を書くにあたり、サブタイトルの意味を考えてみようとしました。
2話のサブタイトルは「申酉戌(サーベラス)」
サーベラスというと、PS2の某ロボットゲームの主人公機で、PS3の新作で再登場した時は思い入れが強くて一番使い込んだ思い出があります……が、当然それとは別物です。
しかし、元ネタは一緒のようです。ギリシャ神話のケルベロスを英語読みするとサーベラスとのこと。
ここで1話のサブタイトル「アケロン」を思い出します。
なるほど。
今回の「どらくま」は漢字+ギリシャ神話のワードがサブタイトルに使われるのかな、という予想ができます。

それだけだと2話の感想に盛り込んでしまえたのですが、もう1つの「申酉戌」を調べてしまうと、こうして単発で記事にせざるを得ないんです。

申・酉・戌はご存じの通り、十二支です。
鬼門(よくない方角)を表す「丑寅」のように、「申酉戌」も3匹がセットになることで方角を表しているようで、
(ウィキペディアで)少し調べたところ、ちょうど例に出した「丑寅」=鬼門の逆とする説があるようです。
ちなみに、今回の敵ボスの名前は「百」と言います。
あと、五行の「金」に成る方角だそうで、お金大好きな源四郎にピッタリですね。

で、ボーっとしながら「この組み合わせって桃太郎のお供だし、今回の主人公は3人だな」と思ったのです。
前者については調べたらその通りで、鬼門の逆なのでお供に選んだという説も見かけました。

そして後者です。これは本当に驚きました。
まず、申=サルは九喪で間違いありません。作中でも明言されています。
次いで犬=イヌは大獄丸でいいのではないかと。雇われ兵(≒犬)のようだし、獄の字に犬が入っています(どちらもやや苦しい)。
そうなると、残った酉=トリが源四郎になります
率直に疑問でした。源四郎が鳥か?と。しかし、諦めずに考えてみました。
何かヒントがあるとしたら、彼だけ「真田」という苗字を持っている点では? ⇒ となると家紋か!と思い、調べてみたら真田家の家紋に鳥がいました
ウィキペデディアのこの辺を見ると書いてあります)
一番有名な家紋ではないようなので、鳥が描かれている家紋もあるくらいのレベルですが、こうなると源四郎を鳥と考えていいんじゃないでしょうか。

そして、肝心の桃太郎は、いさな姫(仮)になるのでしょう。
きびだんごの代わりは栗の強飯でいいでしょう
2話で彼女の本当の名前は「紅葉(くれは)」だと判明します。
ここまで来ると、詰め込みすぎですよ戸土野先生!と叫びたくなるくらいですが、
「申酉戌」は秋を表す方角だそうです。秋の方角を表す3人が守ろうとしているのが紅葉
……いやいや、できすぎですよ!

ということで、
どらくま」は名前などの設定で「桃太郎」をベースにしているのかも、という与太話でした。
(じいさんしかいないけど)
百鬼を倒した後は、江戸中にいる鬼の名を持つ漢たちを退治する話になるのかもしれません。

余談ですが、気になっている「どらくま」というタイトル、
ギリシャの古い通貨に「ドラクマ」というものがあるらしいです。
ここでも徹底してギリシャ登場ですか。本当に凄いです、戸土野先生。
こうなると源四郎が真・主人公なのでしょうか。真田だけに(台無し)

天叢雲 (BLADE COMICS)
風庭ルスイ
マッグガーデン
2010-02-10


和風・戸土野作品の原点?

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2015年01月07日

「ヨアケモノ」にヒロインが存在した、という話



週刊少年ジャンプで連載されていた「ヨアケモノ」の与太話です。

コミックス2巻のオマケについて触れているので、購入予定の方はご注意ください。


第1話の完成度が高く、これは期待できるバトル漫画が始まったぞ!と思ったのも束の間、個性的すぎる沖田総司(沖田さん)が登場したのを引き金にあっという間に終わってしまいましたが、大好きな作品です。

そんな「ヨアケモノ」、短期打ち切りになってしまった理由の1つにヒロインがいないことが挙げられるのではないでしょうか。
特別、男臭い作画ではないにも関わらず女性のメインキャラクターがいないというのは致命的です。少年漫画なので、ヒロインがいてこそのヒーローという面もあるでしょう。

といいますか、ヒロインがいないどころか女性キャラクターがほとんどいませんでした
全16話を振り返ってみても、2話で沖田さんが助けた茶屋の娘、稔麿と一緒にいた遊女(故人)、土方さんのアネキ(名前だけ登場)、以蔵に斬られて死んだ人、池田屋にいた娘くらいしかいなかったんじゃないでしょうか。

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個人的に一番可愛いのは池田屋の子です。胸がでかい。
しかし、モブキャラを含めてこれだけしかいない、というのは驚異的です。

が、よく読むと、新撰組に女性隊士が一人いるのでは!?という疑惑が浮上します。
お面を付けた隊士・山崎烝がその人です。

疑惑の発端は、主人公・刃朗の能力を見極めるために山崎が能力を使用し、素顔が少しだけ見えた以下のシーンです。

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目の周りに羽があるように見えるから、梟の獣刃かな?という他に、まつ毛が長すぎないか?と思ったのです。
加えて、1巻のオマケにあった山崎のプロフィールで入浴中の姿が描かれているのですが、シルエットが細く曲線的で女性っぽいのです。説明文にも「風呂にも必ず一人で入る」とあり、怪しさ満点です。
しかし、疑惑は疑惑。1巻の時点では真実は見えてこないのでした。

 永遠の謎になると思われた山崎女性疑惑ですが、2巻で作者の芝田先生から解答が示されています。
カバー下の「オマケモノ」の最後に「2巻の本編のどこかに山崎の素顔が出ています!」とあるのです。
電子書籍版ではカバー下が収録されていないので、ファンの方で紙のコミックスを買っていない方は買いましょう。

2巻で山崎の面の下が描かれているコマで、1巻とは逆側の目が見られます。

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どうやら、左目のすぐ下にホクロが2つあるようで、これは素顔を探す時に大きなヒントになりそうですね。
あと、ヒントがあるとしたら、山崎は「池田屋に潜入して調査をした結果、地下通路の階段を見つけた」ということでしょうか。
あえて正解は書きませんが、ヨアケモノのファンである皆さんには松永のように零点の答えを導いてしまうことはないでしょう。


2巻のオマケを見ると、芝田先生はかなり設定を練り込んでいるように思える一方で次の作品へ情熱が向いていることが伝わってくるので、「ヨアケモノ」については知ることができない設定だらけになりそうです。
そんな中で1つでも確信が持てることが増えたのは嬉しいことです。

というわけで、「ヨアケモノ」にはヒロイン候補が密かにいたんだよ!という話でした。


しかし、これだけの美人ヒロイン(しかも変化球)がいたのに、本編では明かされなかった裏設定になってしまったのは本当に勿体ないことです。
夜中に風呂へふらっと立ち寄った刃朗が山崎と出くわしてTo Loveるになる展開が序盤にあったなら、人気が出て今でもヨアケモノがジャンプ本誌で読めたのでしょうか。

己には難しいことはわからない……




新撰組成分が不足している人には「ちるらん」をオススメします。
斉藤一が好きです。

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2014年11月30日

「3月のライオン」 彼の名を何と呼ぼう






※ 10巻の重大なネタバレを含みますので、これから読む予定の方はご注意ください。

「3月のライオン」10巻がすごいです。
予想の斜め上、というのはこの事か!と10巻の最後で度肝を抜かれました。
今まで色々な漫画を読んで来て、全く予想していない展開というのは何度も目にしてきましたが、
次の展開をだいたい予想してページをめくって、これほどの衝撃を受けたことはありませんでした。

そのシーンについては後で少しだけ語るので、本題にさっさと移ります。

「3月のライオン」は計算されて描かれている要素が多い作品だと思い込んで読んでいます。
その1つに、主人公・桐山零が川本家の三姉妹にどう呼ばれているかを3年前(6巻が発売された頃)に気にしていたことを今回思い出しました。

(全くの偶然なんですが、「関係が定まる」という10巻の展開を見据えたような言葉をチョイスしている自分にちょっと驚きました)

次女のひなた(以下、ひなちゃん)は零のことを「れいくん」「桐山君」「桐山くん」「零くん」「れいちゃん」など、実に様々な呼び方をしています。3年前の自分は、ひなちゃんの立場になって、零の呼び方を模索しているのだと考えていたようです。
新刊発売にあたって既刊を読み返してみると、ある時は姉に引っ張られて「桐山君」になり、ある時は妹に引っ張られて「れいちゃん」になるようなシーンも多かったです。

ここで、川本三姉妹と零の関係について考えてみると、ひなちゃんだけ呼び方が定まらないのも納得がいきました。
あかりは零自身が言っているように、最初に全てを見られて知られてしまっているので「お姉さんと弟」でしかないように思えます。
また、モモも(年齢的にまだよくわかっていない所もありますが)「お兄ちゃんと妹」のような関係が全く変わっていません。
ところが、ひなちゃんだけは違いました。
姉が見つけてきた3つ年上の男の子が、ただの高校生だと思っていたら実はプロの棋士で、自分のいじめ問題に真摯に向き合ってくれて、受験勉強の先生になってくれて……と、姉と妹に比べたら零との関係は目まぐるしいものがあります。

そして、10巻のコレです。

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前述した関係の変化だと「婚約者」にジャンプアップしました。
となると、今後の呼び方が気になるというものです。

それにしても、ここまでかなり丁寧に「恋にはならない」という前フリがあったので完全に予想の斜め上でした。
父親の来訪は表紙裏のあらすじで予想が出来てしまって悲しかったんですが、父親の性格が予想の斜め下だったので、零のここでの発言がV字回復すぎて何だかよくわからない感情が湧いて、めくった瞬間にお腹がヒュってなりました。

最後になります。
関連して、というか今回この事について書こうと思ったのは、10巻のこのシーンと関連付けて気になったシーンがあったからです。
7巻のモノローグでひなちゃんが零を一度だけ特殊な呼び方を(心の中で)しています。

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「あなた」と呼んでいます。
どうして零が目の前にいるのか?という疑問は6巻の最後でひなちゃん自身が口にしているのに、わざわざモノローグに置き換えて7巻でもう1回描き直されています。
ひょっとしたらこれは、未来のひなちゃんが、いわゆる日本語で言うところの「あなた」との思い出を回想している可能性もあるのでは!?と、無駄に思考を飛躍させてしまうのでした。

これからの展開がどうなるにせよ、ひなちゃんが零を呼ぶ最終的な形は「あなた」であって欲しいなと思わされる10巻でした。


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2014年08月05日

「惑星のさみだれ」 アニマの転生先を考えてみる

「惑星のさみだれ」でずっと気になっている話です。

当面のラスボスだったアニムスが獣の騎士団とさみだれに敗れた時、彼の転生先が500年前の師匠(秋谷稲近)だと判明します。
今までの9冊からは全く想像が出来なかった驚きの事実に、はじめは前後のシーンが頭に入らないくらいでした。

が、今読むとアニムスの転生先以外にもかなり重要な情報が散りばめられていることがわかります。
少しだけ抜き出してみます。

「輪廻の輪を探せ」
「かいだことのない懐かしい匂い」
「見たことのない懐かしいもの」
「知らないのに好きなもの嫌いなもの」
「そしてそれ(輪廻の輪)は車輪の形をしていると思う」


なんと、次作の「スピリットサークル」の情報が盛り込まれていました。
「スピリットサークル」3巻の時点では、この作品とのつながりはまだ見えていませんが、ここで存在が仄めかされている「輪廻の輪」が同じものなのだとしたら、ゲストで誰か出てくるくらいのサプライズはあるのかもしれません。

少し逸れたので、「惑星のさみだれ」に話を戻します。
アニムスとアニマのやり取りでもう1つ気付いたのが
「アニマの転生先もここで判明しているのではないか?」
ということです。

003

「…いるかな…」と言い、自信が無いアニムスをアニマが後押しして、確信させているように見えます。
(だいぶ強引な解釈ですが。)

この作品にとって「確信すること」が特別な意味を持つのは主人公の夕日が度々見せてくれています。
それを踏まえて、アニマの「いるさ」という確信を受けて、ここでアニムスの運命が確定した、と読み取りました。

この強引な仮説を踏まえて、本題です。
アニマの転生先も、アニムスと同じ500年前ではないでしょうか。

アニムスの転生先・師匠に関わった人物は500年前だと2人います。
ほぼ名前だけ出てきた謎の仙人と、最初の弟子です。

最初の弟子がアニマの転生先だと考えると、全能を得た師匠(若)が、自分が人間だと思い知らされるきっかけの人物ではあるので可能性はありそうです。
つまり、彼がアニマの転生先…ではありません。
(ちなみに、師匠がちゃんと順番通りに弟子の名前を思い出してくれていたら、彼は「たけ」という名前らしいです。意外と可愛い。)

勿論、謎の仙人でもありません。誰なんだお前は。

と、この2人が違うとなると誰もいなくなってしまいました。
…が、よくよく考えると、実は500年前の師匠に関わった人物はもう1人いました。

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「全てを知るもの」がアニマの転生先じゃないか、と思うんです。

理由は2つあります。
1つ。師匠=アニムス自身が「全てを知るもの」に直接転生したわけではないこと。
1つ。アニムスが死んだ時、アニマが「もっと早く止めてあげられなくてごめん」と泣いたこと。

前者は説の補強なので、後者が大事です。
アニマは間違いなく、次の転生先では自分が直接関わることで兄の運命を何とかしたいと考えたはずです。
幼いアニムスは大人の手によって自分が「かみさま」だと錯覚してしまい、狂った運命を選んでしまいました。
もし、神通力を手に入れた500年前の師匠が、謎の仙人とだけ関わり続けていたら…?
さて、彼はどうなっていたのでしょう。

というわけで、師匠の最期を見ればわかるように、アニマは今度はちゃんとアニムスの運命を救うことができました。
めでたしめでたし。

…これで終わるとアニマが本当に「全てを知るもの」に転生したことになってしまうので、最後に少しだけ補足をします。
アニマがアカシックレコードそのものに転生したとしたら、アニムスが流石に少し可哀想です。また新たなドラマが生まれて、もう1作品出来てしまいそうです。
(「巨大な何か」が本物のアカシックレコードで、アニマがその一部に転生したという考えもあります。)

というわけで、あまり美しくない結論になってしまいますが、
アニマは「(宇宙の)全てを知るもの」ではなく「(師匠=アニムスの運命の)全てを知るもの」に転生した、ということでどうでしょうか。
この2つの何が違うんだ、と聞かれると難しいところではありますが。






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