火ノ丸相撲
2017年09月11日
「火ノ丸相撲」第二部1話(第160話)を読んで
「火ノ丸相撲」第二部・大相撲編が始まりました。
高校相撲の団体戦が決着してからの展開は、どう見てもエピローグだったので毎週読んでいても連載終了の不安が強く、純粋に楽しめませんでした。なので、先週の引きで「第1部 完」の文字を見てやっと安心できました。
そして待望の第1話2部を読むと……
「大相撲力士としてのハッピーエンドが見えないんだよなぁ……」
えっ
えっ
えっ
まるで「鮫島 最後の十五日」じゃないか、と。
「鮫島~」は、週刊少年チャンピオンで連載中の作品で、同じく相撲が題材の作品です。
幕下編(「バチバチ BURST」)までは小柄な主人公の鯉太郎が快勝する展開が続き、このまま横綱になれそう!と思っていました。
が、最終章の現在は、鯉太郎が幕内力士になってからは、身体を壊しながら、何とか気合で相撲を取っている状況が描かれています。
今のところ、横綱に勝った鮫島が死んで終わりそうな気がしています。
「火ノ丸相撲」第二部は「とある灼熱の夏の物語」とのことで、一つの場所を切り取って描くようで、それも「最後の十五日」というフレーズと何となく一致して恐ろしいです。
火ノ丸も横綱になる前に死ぬのか…?という不安が強くなりました。
なので、「火ノ丸相撲」と「バチバチ」の違うところを挙げて、自分の不安を和らげることにしました。
〇少年漫画的な必殺技の有無
火ノ丸には必殺技があります。決まれば勝てる!
実際、火ノ丸の「百千夜叉墜」は幕内力士にも通用しています(未完成だったので一瞬で破られはしましたが)
〇火ノ丸の経験値
鯉太郎は不良から力士になり、学生相撲を経験せずに空流部屋に引き取られることになりました。
そして何より、高校時代の火ノ丸は3年間敗北の屈辱に耐えて、そこから這い上がってるんですよね。
第二部の導入部は、第1話以前の火ノ丸が味わった中学時代の挫折が再度訪れたようなものです。1回克服してるんだから大丈夫、なはず。
最終ページがカラーというのも、これからの希望を感じさせる構成だと感じました。
……あんまり違いが挙げられませんでした。
不安を吹き飛ばす要素が見つかったら教えてください。
〇時系列を整理してみる
ただの自分用まとめですが載せます。
【~159話】火ノ丸・高1
IH団体戦:優勝 → 全日本相撲選手権大会:三位 → 「三段目付出」の資格を得る。
159話(第1部最終話)は三月場所の1日目、火ノ丸が勝ったところで終わっている。
【160話①】火ノ丸・16歳(誕生日が11月なので学年でいえば高2)
格付けは、三段目 → 幕下 → 十両 → 平幕(「前頭」以降)と上がっていくようです。
場所の数は六つで、呼び方は「一月場所」「三~」「五~」「七~」「九~」「十一~」とのこと。
三月から九月で四つ上がっているので、火ノ丸が負け越しなしで各場所を順調に勝ち上がったのは間違いなさそう。
そして、九月場所にて負傷。
【160話②】火ノ丸・18歳(学年でいえば現在は大学1年)
現実に則るなら、「名古屋場所」は七月らしいです。
前頭に戻るまでの2年間に場所が十もあったのがポイントかな。
火ノ丸より二つ上の幕下からスタートした天王寺と、
火ノ丸より三場所早く角界入りして、累計十八場所目の久世草介はどうなっているんでしょう。
ちょっと調べたら、大関になっていても現実とそう大差は無いようなので、大関・草薙は充分ありそうです。天王寺は大関が有力視されている関脇かな。
時系列のことをいうと、
数珠丸くんの留年は無かったようです。よかった。
〇こんな展開が見たい!
楽しい話もします。
取り組みでいえば、これは外せません
・火ノ丸 対 刃皇
・火ノ丸 対 久世
・火ノ丸 対 天王寺
・火ノ丸 対 桐仁
・火ノ丸 対 部長
・火ノ丸 対 沙田
・火ノ丸 対 典馬(大典太)
・火ノ丸 対 数珠丸(数珠丸の救済)
日程の半分が埋まってしまいましたが、これは全部見たいです。
2年が経ったことで、火ノ丸の同世代は高校を卒業しています。つまり、石神に3年間尽くしてから角界入りした沙田(高3で高校横綱になってそう)、監督から解放されて純粋な力士になった桐仁が見られる可能性は高いです。
数珠丸を挙げたのは、これまでの川田先生の丁寧な作風から、「高校では他の国宝に負けて、火ノ丸を怪我させて終わり」な訳が無いと確信しているからです。最新16巻では、蛍を怪我させた首藤が謝罪するシーンが幕間の1コマとして描かれていたくらいですから。
あとやはり、大相撲の世界に進まなかった登場人物たちも気になるところです。
特に
加納(国宝・大兼平)は絶対に見たいです。
大学へ進学した彼の近くにいるのは、火ノ丸に人生を変えてもらったユーマと、火ノ丸の熱を受けて相撲と向き合っていく決意をした金盛主将(石神が好きなので主将と呼んでしまう)がいます。
わざわざ第一部の最終話に出てくるくらいですから、彼が何かしらの重要な役割を担っている……なんて想像をしてしまいます。
火ノ丸の相撲で道を見つけた2人が加納を救って、その加納が火ノ丸を救うキーパーソンになる展開がきたら泣いてしまいそうです。
まとまっていませんが終わります。
結局、何が言いたいかというと、第一部で終わらずに大相撲編へ続いてくれた「火ノ丸相撲」は最高です、ということです。
あと、「バチバチ」シリーズも最初から今まで全部面白いので、火ノ丸が面白いと思っている人にはぜひ読んでほしい、ということです。
「鮫島、最後の十五日」の最新14巻(通算では42巻目)は鮫島の弟弟子の取り組みが描かれていましたが、相手の掘り下げも含めてすごく好きな展開で、最高でした。
両作品とも、これからも最高の熱量で突き進んでほしいです。
第二部開始の19巻表紙は、これと同じ構図で幕内力士になった火ノ丸が描かれる、と予想しておきます。
高校相撲の団体戦が決着してからの展開は、どう見てもエピローグだったので毎週読んでいても連載終了の不安が強く、純粋に楽しめませんでした。なので、先週の引きで「第1部 完」の文字を見てやっと安心できました。
そして待望の第1話2部を読むと……
「大相撲力士としてのハッピーエンドが見えないんだよなぁ……」
えっ
えっ
えっ
まるで「鮫島 最後の十五日」じゃないか、と。
「鮫島~」は、週刊少年チャンピオンで連載中の作品で、同じく相撲が題材の作品です。
幕下編(「バチバチ BURST」)までは小柄な主人公の鯉太郎が快勝する展開が続き、このまま横綱になれそう!と思っていました。
が、最終章の現在は、鯉太郎が幕内力士になってからは、身体を壊しながら、何とか気合で相撲を取っている状況が描かれています。
今のところ、横綱に勝った鮫島が死んで終わりそうな気がしています。
「火ノ丸相撲」第二部は「とある灼熱の夏の物語」とのことで、一つの場所を切り取って描くようで、それも「最後の十五日」というフレーズと何となく一致して恐ろしいです。
火ノ丸も横綱になる前に死ぬのか…?という不安が強くなりました。
なので、「火ノ丸相撲」と「バチバチ」の違うところを挙げて、自分の不安を和らげることにしました。
〇少年漫画的な必殺技の有無
火ノ丸には必殺技があります。決まれば勝てる!
実際、火ノ丸の「百千夜叉墜」は幕内力士にも通用しています(未完成だったので一瞬で破られはしましたが)
〇火ノ丸の経験値
鯉太郎は不良から力士になり、学生相撲を経験せずに空流部屋に引き取られることになりました。
そして何より、高校時代の火ノ丸は3年間敗北の屈辱に耐えて、そこから這い上がってるんですよね。
第二部の導入部は、第1話以前の火ノ丸が味わった中学時代の挫折が再度訪れたようなものです。1回克服してるんだから大丈夫、なはず。
最終ページがカラーというのも、これからの希望を感じさせる構成だと感じました。
……あんまり違いが挙げられませんでした。
不安を吹き飛ばす要素が見つかったら教えてください。
〇時系列を整理してみる
ただの自分用まとめですが載せます。
【~159話】火ノ丸・高1
IH団体戦:優勝 → 全日本相撲選手権大会:三位 → 「三段目付出」の資格を得る。
159話(第1部最終話)は三月場所の1日目、火ノ丸が勝ったところで終わっている。
【160話①】火ノ丸・16歳(誕生日が11月なので学年でいえば高2)
格付けは、三段目 → 幕下 → 十両 → 平幕(「前頭」以降)と上がっていくようです。
場所の数は六つで、呼び方は「一月場所」「三~」「五~」「七~」「九~」「十一~」とのこと。
三月から九月で四つ上がっているので、火ノ丸が負け越しなしで各場所を順調に勝ち上がったのは間違いなさそう。
そして、九月場所にて負傷。
【160話②】火ノ丸・18歳(学年でいえば現在は大学1年)
現実に則るなら、「名古屋場所」は七月らしいです。
前頭に戻るまでの2年間に場所が十もあったのがポイントかな。
火ノ丸より二つ上の幕下からスタートした天王寺と、
火ノ丸より三場所早く角界入りして、累計十八場所目の久世草介はどうなっているんでしょう。
ちょっと調べたら、大関になっていても現実とそう大差は無いようなので、大関・草薙は充分ありそうです。天王寺は大関が有力視されている関脇かな。
時系列のことをいうと、
(告知)
— 『火ノ丸相撲』公式【16巻9月4日発売】 (@hinomaru_zumou) 2017年9月11日
週刊少年ジャンプ最新41号大好評発売中!
「火ノ丸相撲」はCカラーで登場!ちょっとカラー扉を特殊な使い方してみました!ぜひ、本誌でご確認を!
(お詫び)
今号、キャラの年齢に誤植がございました。確認の上、単行本でしっかり修正いたします。申し訳ございませんでした。 pic.twitter.com/80R67DXNsI
数珠丸くんの留年は無かったようです。よかった。
〇こんな展開が見たい!
楽しい話もします。
取り組みでいえば、これは外せません
・火ノ丸 対 刃皇
・火ノ丸 対 久世
・火ノ丸 対 天王寺
・火ノ丸 対 桐仁
・火ノ丸 対 部長
・火ノ丸 対 沙田
・火ノ丸 対 典馬(大典太)
・火ノ丸 対 数珠丸(数珠丸の救済)
日程の半分が埋まってしまいましたが、これは全部見たいです。
2年が経ったことで、火ノ丸の同世代は高校を卒業しています。つまり、石神に3年間尽くしてから角界入りした沙田(高3で高校横綱になってそう)、監督から解放されて純粋な力士になった桐仁が見られる可能性は高いです。
数珠丸を挙げたのは、これまでの川田先生の丁寧な作風から、「高校では他の国宝に負けて、火ノ丸を怪我させて終わり」な訳が無いと確信しているからです。最新16巻では、蛍を怪我させた首藤が謝罪するシーンが幕間の1コマとして描かれていたくらいですから。
あとやはり、大相撲の世界に進まなかった登場人物たちも気になるところです。
特に
加納(国宝・大兼平)は絶対に見たいです。
大学へ進学した彼の近くにいるのは、火ノ丸に人生を変えてもらったユーマと、火ノ丸の熱を受けて相撲と向き合っていく決意をした金盛主将(石神が好きなので主将と呼んでしまう)がいます。
わざわざ第一部の最終話に出てくるくらいですから、彼が何かしらの重要な役割を担っている……なんて想像をしてしまいます。
火ノ丸の相撲で道を見つけた2人が加納を救って、その加納が火ノ丸を救うキーパーソンになる展開がきたら泣いてしまいそうです。
まとまっていませんが終わります。
結局、何が言いたいかというと、第一部で終わらずに大相撲編へ続いてくれた「火ノ丸相撲」は最高です、ということです。
あと、「バチバチ」シリーズも最初から今まで全部面白いので、火ノ丸が面白いと思っている人にはぜひ読んでほしい、ということです。
「鮫島、最後の十五日」の最新14巻(通算では42巻目)は鮫島の弟弟子の取り組みが描かれていましたが、相手の掘り下げも含めてすごく好きな展開で、最高でした。
両作品とも、これからも最高の熱量で突き進んでほしいです。
第二部開始の19巻表紙は、これと同じ構図で幕内力士になった火ノ丸が描かれる、と予想しておきます。
comic_review_10 at 17:16|Permalink│Comments(0)
2015年02月06日
「火ノ丸相撲」 ダチ高部員は「国宝」になれるのか考えてみる
「火ノ丸相撲」の3巻が発売しました。
ちょっと幼く見えるような気がする火ノ丸とダチ高メンバーが表紙です。
パッと見だと部長が居ませんが、裏表紙と繋がった一枚絵なのでダチ高全員集合です。
ご安心ください。
3巻の内容は、
遅れて入部した新入部員にして新人の蛍の頑張る姿から始まり、
初の大きな大会となる新人戦トーナメントでは、中学生時代の火ノ丸を完封し、表舞台から姿を消すきっかけを作った下山との取組、
同じ体格でありながら違う戦法を選び磨き抜いた狩谷との死闘、
そして新たなる「国宝」久世草介の脅威、と盛りだくさんであり、3巻にして早くも安定した面白さです。
この作品でで目を引くのが、登場人物を刀に見立てた演出です。
高校生ながら、将来の横綱候補と謳われる力士は「国宝」と呼ばれています。
例えば、主人公・潮火ノ丸は「国宝・鬼丸国綱」と称されています。
他には最初の壁として立ちはだかった沙田美月が「三日月宗近」、そして更なる壁として現れた久世草介は「草薙剣」と呼ばれています。
彼らは名前の一部にそれぞれ対応した文字を持っています。
初勝利をして開花した部長や佑真が「潮火ノ丸のチームメイトもいずれ国宝と呼ばれるかもしれない」と言われたシーンが2巻にあったと記憶しています。
(この更新をするにあたって数十分探したんですが見当たりませんでした……)
こうなるとダチ高メンバーが「国宝」になれるかも!?と期待が高まります。
少し話が前後しますが、そもそも、なぜ今回ダチ高メンバーが国宝になるかどうか気になったかというと、新入部員でダチ高相撲部の救世主でもある素人・三ツ橋蛍の名前が引っかかったからです。
ダチ高は"大太刀"高校で蛍……ん?と。
蛍丸という名前の大太刀があるじゃないか!と
(名前を知った経緯は「ヨアケモノ」から幕末にハマり、その流れで日本刀にも興味が……というわけではありません。
すぐ辞めてしまいましたが、某ブラウザゲームの影響です。)
ちょっと調べたところ、残念ながら蛍丸は国宝ではないらしいのですが、
素人である蛍が刀の名を冠しているということは、彼は最終的に大成する可能性があるのではないでしょうか。
他の3名も一応、名前の一文字が入った刀がありました。
小関信也(部長)は「謙信助宗」かな?とか、
國崎千比路(レスリングの人)は「千両兼定」かな?とか(wikipediaの情報ですが、この「千両」には何でもこなせる千両役者の意味があると言われているそうで、あらゆる格闘技に関心があるチヒロにぴったりだと思ったのでした)、
五條佑真は「日光助真」かな、とか、日本刀に詳しくないながらも考えるのが楽しかったです。
ちなみに、「日光助真」は国宝だそうです。
作中で刀と関連付けられた描写があった人物がもう一人います。
火ノ丸と死闘を繰り広げた狩谷俊は「国宝・小龍景光」になり得る存在だと言われました。
が、彼だけは名前と刀に一致する文字がありません。
(刀に詳しい方はピンと来る関連性があるのかも)
まだライバルが出揃っていないので名前の法則性については何とも言えないのですが、
もしかしたらダチ高の部員たちも『国宝』になれる可能性がわずかにあるのかもしれません。
しかし、高校生にそんなに横綱候補ばっかりいるか、という意見はごもっともです。
そこまでの期待はできないものの、蛍の名前のおかげで「国宝」にはなれないまでも刀の名を得るくらいまでには5人ともが強くなれるんだ!という確信は持てたので、彼に感謝したいです。
火ノ丸が横綱を目指して強くなる姿は勿論見たいのですが、
ダチ高全員が磨き抜かれた五本の刀として名を挙げて、団体で全国優勝する姿も見てみたいな、と思うのでした。
部長の初勝利回や蛍の努力がわかる回も火ノ丸の取組に負けないくらい好きなので、ダチ高全員を応援しながらこれからも読みたいです。
まだ3巻なので、集めるなら今のうち?
comic_review_10 at 22:52|Permalink│Comments(0)